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シーサイドコースの戦い、着目したいもう一つの視点

By Chris Dunham, PGATOUR.COM

ファンがシーサイドコースに足を運んだ理由は、PGAツアー大会の初日ラウンドの観戦が一つ、もう一つはサウスイースタン・カンファレンス(SEC)トーナメントで台頭した選手たちを見るためだ。

「マックグラッドリークラシック」初日を終え、5人のSEC出身がトップ12以内に入る好スタートを切った。首位タイの3人はブライアン・ハーマン(ジョージア大)、エリック・コンプトン(ジョージア大)、マイケル・トンプソン(アラバマ大)。同じく首位に立ったウィル・マッケンジーは大学でプレーしていないが、4選手が「65」の5アンダーで並んでいる。

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その他にもパットン・キジール(オーバン大)、ジョン・ペターソン(ルイジアナ州立大)を含む8選手が、初日を終えて1打差の2位タイにつけている。

補足だが、SECの直近14大会中12大会が、今年で5年目を迎えた「マックグラッドリークラシック」開催コースとなったシーアイランドリゾートで開催されている。つまり、SEC出身者にとって大きなアドバンテージになっていると言っていい。

トンプソンは「大学時代に戻ったようで、完全にアドバンテージだね。大学時代、このコースで打った良いショットを覚えているし、2011年もここでプレーしたから、それが自分の強みになっている。11年は、最終ラウンドの途中まではすばらしく良いプレーができた。ほぼパーフェクトだったよ」と話した。

ハーマンらセントシモンズアイランドに住む出場者にとって、このコースは勝手知ったる場所らしい。
「ここは良いところでね。普段よりも少し遅くに眠りにつく。他の土地とは少し異なるけれど、今回が3年目の出場になるから、以前よりも慣れてきた」と、ハーマンは言う。

トンプソンはコース近郊に家を構えていないものの、プロとしてシーサイドコースでプレーした経験がある。「マックグラッドリークラシック」にも過去2回出場しており、2011年には単独3位、そして12年には10位タイという成績を残した。11年の大会では、3日目を終えて単独首位に浮上し、最終日には最終組で、昨季のフェデックスカップ王者ビリー・ホーシェルとプレーした。

「このコースは好きなんだ」と言うトンプソンは、さらにこう続けた。

「どうしてか分からないけれど、ここではパットのラインが簡単に読める。何度もプレーしているから、コースコンディションにも慣れている。異なるショットを打って、何が起こるかだいたい把握できている。だから何も恐れていないし、必要なショットを打てる」

「マックグラッドリークラシック」がスタートしてから4人の優勝者が誕生しているが、その内の3人はサウスイーストにある大学出身者。3人の中の1人であるクリス・カーク(2013年優勝者)だけが、SECに加盟している大学に進学した。

木曜の結果が暗示だとすれば、カンファレンス出身者が2年連続シーアイランドで優勝する可能性はある。

オーバン大の虎が吠える

「マックグラッドリークラシック」初日に上位発進したSEC出身者の中には、カジュアルなファンには知られていない存在が1人いる。オーバン・タイガーズ(オーバン大のスポーツチーム名称)出身のパットン・キジールだ。招待選手として出場したキジールは、初日のラスト10ホールで3アンダーを記録し、「66」で首位から1打差の2位タイにつけている。

セントシモンズアイランド在住者は、シーサイドコースで100回以上プレーしていると見積もり、その恩恵を受けていると話す。

「このコースでは快適にプレーできているから。何も恐れないし、楽しむことだけに集中しているんだ。楽しんでプレーして、バーディを取る」

SwingThought.comツアー(旧フーターズツアー)メンバーでもあるキジールは、ウェブドットコムツアーQスクールの一次テストをパスし、来月二次テストをフロリダ州タンパ近郊で受ける。

SwingThought.comツアー経験者が今大会で好成績を収めた例はキジール以外にもある。2011年に優勝を手中に収めかけたトンプソンは、同ツアーの年間最優秀選手賞を受けたことがある。2012年の優勝者トミー・ゲイニーは、2007年に同ツアーでプレーした。

ピンチを切り抜けた前年王者

11ホール連続パーという結果を翌日の好結果につなげられる選手がいるとすれば、前年王者のクリス・カークだ。

カークはラスト3ホールで、いずれも1メートル弱のパーパットを沈め、「68」の2アンダー、首位と3打差の29位タイで初日を終えた。「70」だった「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」優勝者のベン・マーティン、「71」だった大会ホストのデービス・ラブIIIと同組で周り、カークが最少スコアを記録した。

この日もっとも大きかったパーは、470ヤード(パー4)の18番ホールだろう。本人は、ラウンド後にこう振り返っている。

「18番をパーで終えられたのはラッキーだった。ティショットを(フェアウェイ)左のバンカーに入れてしまったからね。あそこは難しいから。片足をバンカーに入れて、もう片方の足を外に置いて4番アイアンを打つのはハイリスクだった。でも、良い感触を得ていたし、上手く出せた。第2打で距離を少し残したけれど、ひょっとしたらバーディチャンスになっていたかもしれなかったから」

熾烈な争い

首位タイに並んだ4選手のうちの2選手、ブライアン・ハーマンエリック・コンプトンの好スコア「65」は、同組で回った選手の中で辛うじての最少スコアだった。

ハーマンはチェソン・ハドリーと、コンプトンはアンドリュー・スボボダと回り、ハドリーとスボボダは、それぞれ「66」の4アンダーを記録した。

ハドリーは昨シーズンの「プエルトリコオープン」でツアー初勝利を挙げ、スボボダはニューオーリンズでの「チューリッヒクラシック」で2位タイとした。

スボボダは「良いプレーが続いているから、自信もついてきている。僕らは互いに良いプレーができた。同じ組の選手と良いプレーができるのはすばらしい」と語った。

補足

PGAツアー公式サイトのファンタジーゴルフで今週最も多くピックされたウェブ・シンプソンは、スタートから5ホール目までを終えて3オーバーとしたが、残りのホールで6バーディ、ノーボギーと挽回し「67」で初日を終えた。
現在まで「マックグラッドリークラシック」でツアー初勝利をあげた選手は、トミー・ゲイニーだけだ。

マーク・アンダーソンは、今季4回目のホールインワンをパー3の3番で記録した。
ルーキーのトニー・フィナウは、初日を「71」の1オーバーで終了。フェデックスカップランキングは現在10位だ。初日を終えて1位が「65」というスコアは、今大会史上ベストとなっている。

情報提供:PGA TOUR

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