【中間速報】片山晋呉は第3ラウンドで「69」をマーク
2013年 全英オープン
期間:07/18〜07/21 場所:ミュアフィールド(スコットランド)
リー・ウェストウッド、「スコア『68』はボーナスのようなもの」
英国人リー・ウェストウッドは家へ戻ることを想定していた。自宅のカウチに身体を投げ出して、「ジ・アッシズ」を観戦するだろうと。(「ジ・アッシズ」とは、イングランド代表とオーストラリア代表の間で行われるクリケットのテストマッチシリーズ。1882年から2年おきに開催されている)
ところがだ。2日目のウェストウッドは、ミュアフィールドで午前中のティタイムというアドバンテージを最大限に活用するスコア「68」をマーク。ウェストウッドはあるいはBBCの「全英オープン」レポートをチェックして、“(ミュアフィールドで)苦戦する選手たち”といった特集をも見たい衝動に駆られたかもしれない。
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ウェストウッドは、午後にティオフする選手たちがどんな状況に直面するかは、初日に体感してわかっていた。グリーンはパリパリに乾き、高速になるだろうと。(午後にティオフした)ウェストウッドの1日目はスコア「72」。大変だったが、「とても楽しめた」と語っていた。だが2日目に12ホールを終えて6アンダーをマークした時は、「それよりも遥かに楽しめた」に違いない。
「試されたんだ。昨日はまた別の試練だったんだろう」とウェストウッド。「今朝フィールドに出て、(昨日よりは良い)コンディションを少し期待していたけれど、実際そうだった。グリーンは昨日よりも若干柔らかかったんだ。(中略)グリーンは、すぐにガチガチに硬くなり始めた。12ホールまでに6アンダーを記録できて良かったよ。いくつかすごくいいプレーもできたしね。ホールが進むにつれて、どんどん難しくなっていったよ。大変だった。最終ホールに近づくにつれて難易度が増したんだ」。
これまでメジャー大会には61度出場しているウェストウッドだが、優勝経験はまだない。いわく、2日目も何とかイーブンパーで終えて、決勝ラウンドに進出できればと思ったという。「(2日目の)スコア『68』はボーナスだよ」とウェストウッド。これで通算2アンダー。「今日終わってトップ争いにいられるとは、わからないものだね」と続けた。
ウェストウッドは、タイガー・ウッズやジャスティン・ローズ、ハンター・メイハンなど、名だたる選手のスウィングコーチを務める、ショーン・フォリー氏とトレーニングを積んだ。また、ウェストウッドの弱点とも言えるパッティングの精度を高めるため、元全英オープン覇者のイアン・ベイカー=フィンチにも協力を仰いだという。
「両腕の緊張を解いて、よりコントロールが効く方法をいくつか教わった」とウェストウッドは言う。「いい感じで真っ直ぐに飛ばせているし、グリーンの速度も読めている」と明かす。
「全英オープン」では、ここ4大会で2度トップ3に食い込んでいるウェストウッド。ミュアフィールドは、自分に合っているといつも感じるという。ウェストウッドの言う“勢いのある”パッティングで、コントロールをしている様には、2日目を一緒にラウンドしたチャール・シュワルツェルも感心するばかりだという。
「ここみたいなゴルフコースでは、他のトーナメントならバーディパットになるものもパーパットになってしまう」とシュワルツェル。「そこでウェストウッドは結果を出している。間違いなく自信になっているだろう。彼の歩き方やプレーを見ればわかる。間違いなく脅威の存在だね」。
ウェストウッドがフェアウェイに乗せたのは、28打中13打にすぎず、グリーンオンも36打中21打だ。だが、ウェストウッドは常にボールを低く飛ばし、からからに乾いたコンディションで有利に試合を運んだ。それだけではない。何よりも重要な結果は、スコア「68」をマークし、通算2アンダーでリーダーボードの2位タイに立つ。
「『全英オープン』でプレーするのは最高だ」とウェストウッド。「自分にとっては、1年で最も大きな大会だ。イギリス人として、イギリスの地でプレーするのだからね。それに、楽しまない手はないよ。難しいのはどの選手にとっても同じこと。それなら笑顔でプレーしないと」と胸の内を語った。
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