セルヒオ・ガルシアが3連覇 自身のホスト大会を制す
2015年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/14〜05/17 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)
もはや異次元?7打差Vのマキロイ「コントロールできていた」
米国男子ツアー「ウェルズファーゴ選手権」を通算21アンダーで制したのは、世界ランク1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)。2位に7打差をつける圧勝だった。
3日目にコースレコードの「61」をマークして4打差の首位に立ったマキロイは、最終日は5バーディ、2ボギーの「69」。「コントロールできていた。こういう独走状態でどうすれば良いか知っているし、その通りに仕事を終えることができてうれしいよ」と笑顔を見せた。
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2011年「全米オープン」、2012年「全米プロ」で、それぞれ8打差をつけて勝利した。米ツアーで通算11勝を挙げているマキロイだが、優勝した試合では1試合平均3.4ストローク差をつけている。「自分自身の目標を設定して、励ますこと。今日は全部のパー5でバーディを獲って、1オン可能な2つのパー4でもバーディを獲るのが目標だった。6つ伸ばせば、誰にも追いつかれないと思っていた」と、独走時の精神状態を打ち明けた。
マキロイの11勝は、30歳以下の米国籍以外の選手による最多勝記録を更新した。これまでの記録はゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)が保持していた10勝。以下、アダム・スコット(オーストラリア)、アーニー・エルス(南アフリカ)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、セベ・バレステロス(スペイン)が7勝を挙げている。
4月の「マスターズ」を終え、フェデックスカップランキングは100位にも入っていなかった。「もう少し多く、試合に出る必要がある」。今週は、そう考えを変えて臨んだ3連戦目の試合。結果、マキロイのランキングはこの3試合で3位まで浮上した。
次週は英国に舞い戻り、欧州ツアーのフラッグシップイベント「BMW PGA選手権」に出場する。その翌週は自身がホストの「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」が待っている。「今から木曜日にウェントワースでティオフするまでに、たくさん寝ようと思っているよ」。この調子なら、大西洋の向こうからも、マキロイへの大歓声が聞こえてきそうだ。(ノースカロライナ州シャーロット/今岡涼太)