ウッズが新しい3Wを採用
2013年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
タイガーは13位タイ発進 「内容の良い1日」
第77回「マスターズ」トーナメント初日、世界ランク1位に復帰して迎えるタイガー・ウッズは午前10時45分にプレーを開始。前半はスコアを落とすことなく6番と8番で2つバーディを取り2アンダー「34」でターン。後半は13番(パー5)で2パットのバーディを奪いトータル3アンダーとしていたが、14番で3パットのボギーにしてしまい1歩後退。結局上がり4ホールをすべてパーで収めたタイガーの初日は3バーディ、1ボギーの「70」。 2アンダーは13位タイとまずまずのスタートとなっている。
スタートホールはドライバーではなく、3番ウッドでフェアウェイを捕らえた。試合の本番で使うのは初めてという赤い色の新型「VR-S Covert」モデル。これまでは「VR Pro Limited Edition」を使っていたが、1ヶ月ほど前のパームビーチでフェースが割れてしまい、スペアーもPGAツアー競技「アーノルド・パーマーインビテーショナル」の最終ラウンド(月曜日)に割れてしまったと説明をしていた。
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1番をパーとした後、2番と3番ではショットが曲がりトラブルに陥るがパーでクリアー。最初のバーディは6番のパー3。打ち下ろしでピンまで185ヤード設定、タイガーはティグラウンドの左サイドから上手く右サイドのピンを攻めて1.5メートルのバーディチャンスにつけた。8番ではグリーン奥からの3打目を上手く寄せて1パットのバーディ。前半はグリーンを僅かに外したホールもあったが12パットだった。
後半に入るとショットの安定度が出てきたがグリーン上でのチャンスはカップに届かずショートするシーンが目立った。唯一バーディを奪ったのは13番のパー5。2打目は右サイドのセカンドカット(セミラフ)からグリーン左サイドに2オン。ここは落ち着いて2パットのバーディだった。14番は8.5メートルからのバーディトライを1.5メートルショートさせてしまうミス。パーパットはカップ左を抜けていき3パットのボギー。続く15番では会心のパワーフェードボールのドライバーショットを放つものの、グリーンを狙うアイアンでの2打目をグリーン右に打ってしまう。下りの寄せはボールを上げずにピンに絡めるが、バーディトライは2ホール連続でカップの左にそれてバーディはとれなかった。
タイガーは初日のプレーを振り返り「内容の良い1日だった。グリーンはいつものような光沢がなく、少しタッチをつかむのに苦労した。一緒に回った選手とも話していたんだけど、高速ではなかったんです」と話した。
大会初日は午後から雨の予報もありピンポジションは18ホール中14ホールがセンターよりも奥にセットアップされていた。その分グリーンが遅く感じた選手も多かったようだが、タイガーはグリーンに「光沢」がなかったと表現していた。後半に入ってからはティグラウンドの右サイドにスタンスを取り、左から右にボールを動かす「パワーフェードボール」が炸裂してティショットでアドバンテージを取っていたが、上手くバーディに結びつけることはできなかった。
明日の2日目は午後1時41分、合計31組のうち30組目という遅いスタート時間になる。 夜中から早朝にかけて雨の予報が出ているので、明日もグリーンスピードをしっかり感じて調整、アジャストができれば「66」ぐらいの好スコアを期待できるだろう。もちろん初日バーディを獲る事ができなかった2番や15番などのパー5でバーディを獲ることが条件となる。
アンディー和田(ゴルフチャンネル解説者/ゴルフネットワークにて欧州ツアー解説を担当)
★ラウンド データ
70(2アンダー)
前半 34(2アンダー)
後半 36(イーブン)
・バーディ: 3ホール
・パー: 14ホール
・ボギー: 1ホール
・パー3: 通算1アンダー
・パー4: 通算1オーバー
・パー5: 通算2アンダー
・フェアウェイキープ率: 64.29% (14ホール中 9ホール)
・パーオン率: 72.22% (18ホール中 13ホール)
・合計パット数: 30パット(3パットホール 1回)
・ドライビングディスタンス 2ホール平均 301.5ヤード
(計測 5番ホールと15番ホール )