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日本ツアー選手情報/全英オープン2日目

快晴になったものの、相変わらず強風。ピン位置は一層難しくなった2日目。8名の日本人選手の中で予選通過を果たしたのは、片山晋呉友利勝良の2名だけ。しかし、日本ツアーから出場しているS.K.ホが大健闘した。

S.K.ホ

一時はリーダーボードのトップに

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1アンダーからスタートしたSKホは、3番でバーディ、4番ではイーグルを奪い、リーダーボードを駆け上がった。その後、5ボギーを喫したものの、大半の選手がスコアを落とす中で今日2オーバー、通算1オーバーは見事、2位の好成績となった。「うれしいいけど、ラッキーもあった。実力かどうかわからないけど、2日目を終えて、この位置に入ったのはうれしい」。イギリスでのプレーは初めてだそうだが、「このコースは誰でもボギーを叩くけど、バーディも取れる。もうちょっとがんばれば優勝できるポジションにいるから、明日以降、自分のゴルフがどこまでできるか、どこまでがんばれるか、やってみたい」と流暢な日本語で意気込みを語った。

片山晋呉

「昨日、帰りの飛行機を予約しちゃったんです」

前半をパープレーでしのぎ、折り返した途端、10番でダブルボギー、11番、12番で連続ボギー。「途中、これで終わったかと思った」と振り返る片山晋呉は、続く13番、14番で連続バーディを奪い返し、今日73、通算7オーバー48位で予選を通過した。「昨日、(予選落ちすると思って)すでに帰りの飛行機を予約しちゃったんです。でも、昨日のラウンドの後、キャディとマネージャーとメーカーの人、3人にパットを教えてもらった。フェースがかぶっていると気づいてボールの位置を少し内側にしたら、今日はパットが良くなった。それに今日はいきなりクロスハンドでやったんです」。良いと思ったことは、すぐにでも採り入れるのはシンゴ流。今年のメジャー出場は2試合目に当たるが、「マスターズも全英も予選を通れたので、確実にうまくなっている」と、満面の笑顔でうれしさを表現した。

友利勝良

「えっ、通るの?」

4つのボギーを叩いた後、最終ホールでダブルボギー。今日77、通算7オーバーでフィニッシュした友利勝良は、ラウンドを終えた時点では予選落ちだと思い込んでおり、表情は沈みっぱなし。しかし、報道陣から予選通過ラインを告げられると、「えっ、通るの?」と突然、照れながら笑顔。同組で回っていたハル・サットンよりはいいスコアで上がろうと思いながらプレーしていた友利は、「最後は悪くてもボギーで上がりたいと思っていたんです。まだ、最後のダボに頭に来てるので、今の気持ちと言われても、よくわからない‥‥」。ともあれ、片山と並ぶ48位は、堂々の予選通過である。

佐藤信人

ダブルボギーで冷静さを失った

信じられない崩れ方だった。初日1オーバーで13位につけていた佐藤信人。第2ラウンドは危なげないゴルフで前半を1オーバー37でしのぎ、少なくとも予選通過は間違いないと思われた。しかし、「13番の第3打。すごい逆目で、すごいザックリ。あのダボで初めて予選通過が危ないなあと思い、冷静さを失った。そこから先は何をやってもうまくいかない。14番も9を叩き、それでもキレずに最後までやろうと思っていたけど、15番のティで何秒を過ぎたらペナルティだよとかって言われて(スロープレーの警告)、そこでブチ切れました。そこから先はプレーが雑になり、早くなってしまった」と言う。結局、バック9は3ボギー、2ダブルボギー、そして14番パー5での9を加えて46。今日83で通算13オーバー。予選落ちとなった。

須貝昇

「まだまだ未熟だということがわかりました」

初日12オーバーだった須貝昇。今日は「朝3時に起きて、部屋の中でパットやスウィングをああかな、こうかなと考えながら練習した」という気合の入り方。しかし、スコアのほうは今日11オーバー82。通算23オーバーで予選落ちとなった。「まだまだ未熟だということがわかりました。10年経ってどのぐらい(自分が)変わっているかなと思ったけど、スコアはむしろ悪くなった。でも、見えるものが増え、いろんなことがわかりました」と、笑顔を見せた。強風が吹き荒れる全英は低く転がすゴルフが有利というのが定説だが、「このコースはそれだと全部バンカーにつかまる。ここは転がしじゃない。上から落としてスピンで止める技術を持ってないとダメですね」と須貝。来週は全英シニアオープンにディフェンディングチャンピオンとして臨む。まだ見たこともないコースでのプレーとなるが、是非ともがんばってほしい。

丸山茂樹

「今日ぐらいの風だったら・・・」

大きな期待を集めながら初日12オーバーを喫した丸山茂樹は、今日2オーバー73とこらえたが通算14オーバー。さすがに予選通過までの巻き返しはかなわなかった。「今日ぐらいの風ならまだいいけど、とにかく昨日は、あそこまで吹かなくてもいいでしょっていうぐらいの風で立ってられなかった。肩はやっぱり痛い。でも、どのぐらい痛いかは、わかっていただけないと思う。だけど泣き言は言いたくない。今日も途中でやめようかなと思ったぐらい‥‥PGAツアーのコースなら(肩の痛みも)まだ我慢できるけど、メジャーのようなサディスティックなコンディションになると、やっぱりキツイですよ。まあ、結果はしょうがないです」と語った丸山。「別に落ち込んでいるわけじゃない」と笑っていたが、体調が悪くて本領が発揮できない今シーズンは悔しさが募るばかりであろう。このあとは一時帰国し、次は全米プロから出場予定だ。

■ 宮瀬、谷原、谷口のコメント

その他、「海外で予選を取ったことがないので通りたかった」と宮瀬博文は今日73、通算12オーバーで予選落ち。谷原秀人は今日78、通算15オーバーで予選落ち。「メジャーはなかなか厳しいですね。昨日よりパットは良くなったけど、(全体が)噛み合わないとゴルフにならない。フェードだけじゃきついですね。でも、来年も是非来たい」と前向きなコメント。谷口徹は2日間ともまったく振るわず、14番パー5ではOBを打って10の大叩き。今日87、通算27オーバー。感想も話すことも「何もないです」という言葉を残し、コースを去った。

テキスト&写真/BEYONDSHIP

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