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タイガー優勝インタビュー/「30代後半までにニクラスの記録に追いつきたい

全英オープン最終日

タイガー・ウッズ(優勝:14アンダー)
「そうですね、まだまだずっとメジャーに出場してほしいですよ。何故かニクラスがいると優勝できるようですね。やはりそれは歴史でしょう。特にセント・アンドリュースはゴルフの故郷です。遥か昔からゴルファーとして名声を上げた人は必ずこのコースでプレーしています。ここはゴルフをする者にとっては聖なる場所なんです。

1番ホールのティグラウンドに立つと鳥肌がたつのはそのせいです。勿論、フェアウェイを外したら恥ずかしいというのもありますがこの同じホールを過去の偉大な選手が歩いたんだと思うと胸にじんとくるものがあります。世界中のどこを探してもこんな気持ちになれるゴルフコースは他にはないでしょうね。19世紀にはまだオーガスタナショナルさえできていませんでした。それだけ長い歴史があり、偉大なゴルファーとされる人は皆ここでプレーをしていたんです」

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- あなたは30歳になる前にメジャー10勝という偉業を達成しました。こうなるとニクラスが持っているメジャー18勝は時間の問題ですね

タイガー
「ニクラスの記録に並ぶ自信はありますが、かなり時間はかかると思いますよ。18勝というのは大変な記録です。正直言って20代で10勝を挙げられるとは自分でも予想していませんでした。できれば30代になっても20代よりもいいゴルフができて30代後半までに目標が達成できればいいなと思います。

今年はここまで本当にいい成績が残せて嬉しいです。コーチのハンク・ヘイニーとここ2、3年行なってきたスウィング改造がここに来て実を結びましたね。しばらくはスランプと言われ、なぜスウィング改造をするんだと批判されることもありましたが、この優勝で僕らのやってきたことが正しかったということを証明できたんです。メジャー大会を焦点に絞り調整してきて、今年は優勝、2位、優勝です。今シーズンはメジャーでショットの調子をピークに持っていくことができました。全米オープンではパッティングが今ひとつでしたが、今回はいいパッティングができました」

- 今年の大会で一番思い出に残っているシーンはどこですか?

タイガー
「18番のパットを沈めた時、あれは最高でした。グリーンに上がった時、あの何とも言えない雰囲気を体全体で感じ取ろうと思いました。パットに入る前にまずラインを読んで、『よし、これは左カップ内側』と判断しました。そしていざ周りを見ようと思ってもパットのラインに目がいくんです。折角だからギャラリースタンドを見渡そうと思ってもやはりカップ左内側かなとラインが気になりました。顔を上げると周りの視線が気になってしまうような気がして、これはさっさと打った方がいいなと思ったんです。セント・アンドリュースだけに最終ホールの雰囲気も特別でしたね。

そういえば17番ホールを歩いている時にホテルの窓からマーク・カルカベッキアが私に向って何かを叫びました。カルカベッキアは2000年に優勝した時も上がりの何ホールかを一緒に歩いてくれたので、その時のことを思い出しましたね」

- クラレットジャグには何を入れて飲みたいですか?何でも思いつくものを言って下さい

タイガー
「何を飲んでも美味しいと思いますが、アルコールの入ったものがいいでしょうね」

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