霧で1時間遅れた初日、タイガーは19位タイと静かなスタート
今日のタイガー/前半にバーディを奪えば良い流れに乗れるはず!
午前10時45分にスタート予定だったタイガー・ウッズは早朝からの立ち込めた霧の影響で1時間遅れとなる11時45分にティオフ。初日・2日目の同伴競技者は昨年の全米オープン覇者のアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とスチュアート・アップルビー(オーストラリア)。初日は午後から気温が上がり26度前後。風は南西方向から穏やかに吹く一日となった。
タイガー・ウッズは前半すべてのホールをパーで収めてイーブンパーの「36」。後半の3ホールを終えたあと、13番のパー5で4オン2パットのボギー。次の14番もボギーとしてしまいスコアを2オーバーに落としてしまう。しかし15番ホールでチップインイーグルを奪い一気にスコアをイーブンパーに戻したタイガーは残りの3ホールをパーにして後半も「36」。初日はバーディゼロという珍しいラウンドとなった。2ボギー、1イーグルのイーブンパー「72」は4アンダーでトップを走るジャスティン・ローズとトレバー・イメルマンとは4打差の19位という位置。
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タイガーのプレーを振り返ってみよう。前半ではピンチだったのは7番のパー4。ティショットを林に入れてしまい2打目は出すだけ。打ち上げていく3打目はグリーン奥のエッジに落ちバンカーまで行ってしまいそうだったがボールはバックスピンと受け傾斜でピン傍まで戻りパーセーブに成功。打ち上げのパー5、8番では2打目を観客席まで打ち込んでしまいバーディチャンスにつけることはできなかった。
パーが12ホール続いた後、13番のパー5では2オンのチャンスを迎える。ティショットをフェアウェイ左サイドに置くことができたタイガーは2打目ピンまでの距離は214ヤード。軽いアゲンストの風の中、タイガーは4番アイアンを選択した。狙い通りのハイドローボールでピンに向かったボールはピンの近くに落ちるものの止まらずにグリーンオーバー。3打目はつま先上がりの左足下がりの傾斜で砲台グリーンを狙うという難度最大レベル10のアプローチを残してしまった。ツークッションを狙ったタイガーのボールはグリーンエッジまで届かず3オン失敗。4打目もピンを越えてしまい寄らず入らず、このパー5をボギーとしてしまった。
このボギーが次のティショットでも影響したのか3番ウッドで放たれた球は大きく左に曲がり林の中。2打目は低いフックボールで脱出に成功するが75ヤードからの3打目はピンを大きくオーバーしてしまい連続ボギーを喫してしまう。 通算2オーバーとスコアを落とし悪い流れになってしまったが一気にスコアを戻したのは15番のパー5。ティショットは狙いよりも左サイドに行ってしまったがフェアウェイをとらえる。左サイドから木がせり出してくる中、タイガーは高いドローボールで右奥に切ってあるピンを狙った。ボールはピン左奥、グリーンの外に出てしまったが7メートルほどのチップショットを入れてイーグルを奪取。タイガーのガッツポーズも見ようと朝から15番ホールで待ち構えていたパトロンたちの大歓声はクラブハウスまで届くほどの大きさだった。
プレー後のインタビューでは「今日のスコアが示すよりもプレーの内容は良かった」と話していたタイガー・ウッズ。パッティングもいい感じだったが入ってくれなかった・・と明日からのチャージが期待できるような満足感を感じた。プレー後の練習ではどんなことをする予定?という質問に対してはパッティングを少しだけするぐらいでリラックスするよと答えていた。
2日目のスタートは午後1時52分と遅いスタートとなる。明日は今日よりも気温が上がるが午後からは南の風が強くなり雷雨の可能性も30%という予報がある。雷雨となればもちろんプレーは中断となるが、忍耐力が必要な一日となりそうだ。前半、特に2番、3番でいいバーディを取ることができればいい流れに乗ることができるはずだ。(解説/アンディ和田)
ラウンドデータ
スコア:72(36-36)イーブンパー
イーグル:1ホール
バーディ:0ホール
パー:15ホール
ボギー:2ホール
フェアウェイキープ率:55.5%(14ホール中10ホール)
パーオン率:61.1%(18ホール中11ホール)
合計パット数:28パット
パーオンしたときの平均パット数:1.81
ドライバー距離(計測2ホール平均):298ヤード
パー3:通算イーブンパー
パー4:通算1オーバー
パー5:通算1アンダー