スコアは伸びなかったが、J.レナードがツアー7勝目を飾った
PGAツアー「ワールドコム・クラシック」最終日
初日に(67)をマークしたジャスティン・レナードはこの大会での過去の成績が振るわないことから正直、あまりの良いスタートに驚いていたという。続く2日目に(64)を出した時もまだ自分の好調ぶりに驚いていたレナード、しかし3日目に(66)をマークし、2位以下に3打差をつけて首位で最終日を迎えられる状況になった時、レナードもついに自信満々になった。
そして迎えた最終日、レナードを追うヒース・スローカムが序盤からチャージ。6番で168ヤードからの2打目をピン横5メートルにつけ、バーディ。レナードに2打差と迫る。同じく「追う立場」でチャージが期待されたフィル・ミケルソンはこの日、特に大きな飛躍はなし。6番では1メートル以内のパーパットを外すなど、首位レナードの脅威にはならなかった。
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一方レナードは連続パープレーで前半を折り返す。バンカーに入れるなど、トラブル回避の上手いパーセーブもあるが、バーディを奪えずスコアは伸びないまま。代わって、ヒース・スローカムは12番で見事なアプローチ。
打った瞬間「フック!」と叫んだスローカムの命令にボールが従ったように、ピン側につけ、バーディ。これで1打差。その間、レナードは前ホール、11番で貴重なパーセーブ。9メートル近くの長いパットを入れ、リードを守った。しかしレナードの安心もつかの間、波の乗ったスローカムは14番でグリーン後方のカラーからのバーディパットを決めて、ついに首位タイに並んだ。
そして15番、何度となく、トラブルをパットの好調さでカバーし、14連続パープレーしてきたレナードが1メートルに満たないパットを外し、とうとうボギー。スローカムに首位を明渡してしまった。しかし時同じくして、16番でスローカムもトラブル、バンカーアウトをミスし、痛いダブルボギーでレナードが再び首位に。
最終ホールでスローカムにはバーディチャンスがめぐってくるが、活かせず。後はレナードが最終ホールでボギーを叩いてくれる以外はチャンスなし。そのレナードは最終ホールもパーセーブに成功し、最終日2ボギー・16パーの(73)という決して良いとはいえないスコアで逃げ切りの優勝を飾った。
◇最終結果
優勝(-14):ジャスティン・レナード(73)
2位(-13):ヒース・スローカム(70)
3位(-12):フィル・ミケルソン(71)
4位(-11):ベルハルト・ランガー(69)
5位タイ(-10):スコット・バープランク(67)、ビリー・メイフェア(69)、デービス・ラブIII(71)