感情と、自らのゲームをコントロールするタイガー・ウッズ
タイガー vs ビジェイ 賞金王はどっちだ!?
世界ゴルフ選手権『AMEXチャンピオンシップ』ではタイガー・ウッズがビジェイ・シンに競り勝ち、試合後の記者会見で次のように語っていた。
タイガー・ウッズ
「もしビジェイが勝っていたら、賞金王を取るのは厳しくなっただろうね。同じくプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのレースも厳しくなっただろう」
しかしその3週間後、ビジェイ・シンが『フナイクラシック』を優勝したことで、賞金王もプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのレースもさらに激戦となってきた。
ビジェイ・シン
「賞金王を取れば、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのチャンスもあると思う。でも選ぶのは選手達だからね。賞金王を取れなければ、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのチャンスはまずないとも思ってるよ。残り2週間でどうなるか、結果が明らかになるさ」
今季の公式戦も残り2試合。タイガーが『ツアー選手権』に向けて、今週は休暇を取る中、ビジェイは今週も参戦。上位入賞し、タイガーとの賞金差額25万ドルを広げたいところだ。
ビジェイ・シン
「今現在の調子を維持できれば大丈夫だと思う。今は試合に出る度に勝てる気がしているんだ」
タイガー・ウッズ
「私にとって大事なのはツアー選手権に向けて万全の体制にあること。大事な試合ですから、精神的にも肉体的にも万全でありたい」
もし今週もビジェイが勝つようなことがあったら、優勝賞金は86万4000。これを加算すると、『ツアー選手権』が始まる前にすでに今年の賞金王が決定してしまう計算になる。
タイガー・ウッズ
「ビジェイが優勝して賞金王を決定付けてもそれはそれ。賞金王も大事だけど、選手がもっとも欲しているのはプレーヤー・オブ・ザ・イヤーの座だからね」
またタイガーはもし本気で賞金王の座を狙っていたとしたら、最初からより多くの試合に参戦していたとも語っている。実際に、ビジェイは怪我のため6週間休んでいたが、それでもタイガーより8試合も多くトーナメントに参戦している。
ビジェイ・シン
「賞金王はシーズンを通じて常に上位にいなければ取れないタイトルだからね。私にとっては夢なんだ」
◇タイガーvsビジェイ:2003年ツアー成績
タイガー・ウッズ:17試合出場、優勝5回、2位が2回、平均スコアは68.19(米国ツアー1位)、トップ10率は70.5%(米国ツアー1位)
ビジェイ・シン:25試合出場、優勝4回、2位が4回、平均スコアは68.65(米国ツアー2位)、トップ10率は64%(米国ツアー2位)
◇最新賞金ランキング
1位(682万ドル):ビジェイ・シン
2位(657万ドル):タイガー・ウッズ
3位(569万ドル):デービス・ラブIII
4位(499万ドル):ジム・フューリック
5位(471万ドル):マイク・ウィア
6位(417万ドル):ケニー・ペリー