【WORLD】不可思議な現象の“扱い方”
S.フレッシュ「長き優勝までの道のり」
6年間、174試合を経て、ようやく初優勝を手にしたスティーブ・フレッシュ。その長き道のりを振り返る。
スティーブ・フレッシュ
「毎年ニューオリンズでは良い成績を収めているんだから、今回こそは俺が優勝するはずだと思っていた。最終日を首位に7打差で迎えたけど、ホテルを出て風がかなり吹いていることを感じ、まだチャンスはあるって確信したんだ」
フレッシュはいままでに3度の2位を経験している。そのうち2つはここ『ニューオリンズ』で、3つ目は『ディズニー』でのものだ。
スティーブ・フレッシュ
「ディズニーでの2位は堪えたね。というのは私のプレーがほぼ完璧で、タイガー・ウッズとの一騎打ちに勝ったのにも関わらず、ダフィー・ウォルドルフが62を出して優勝をさらっていった。タイガーを抑えればが優勝するものだと思っていたのに、ダフィーに負けたのは痛い思い出だ」
過去5年間の米ツアー賞金ランキングでは常にトップ75以内。2000年には13位だった。過去3シーズンにおいては、毎シーズンのトップ10入りが6回以上と決して成績は悪くない。しかし勝ち星だけが挙げられなかった。
スティーブ・フレッシュ
「優勝者がひとりってことは、毎週155人以上もの人は敗者なんだ。この敗者に長いことなっているのは本当に辛く、やっと勝てて本当に嬉しい。十分に順番待ちをしたと思う」
2003年シーズンは決して良いスタートを切れなかったフレッシュ。8試合中5度の予選落ちの結果、パターを中尺に変えた。
スティーブ・フレッシュ
「ベイヒル時にパターを変えて10位。ザ・プレーヤーズ選手権でまずまずの出来だったのに、最終日に何を思ったのか、通常尺のパターに戻してしまい悲惨な結果になった。その後は中尺に再度戻して、パットの状態が良くなったんだ」
過去3週は、7位タイ、9位タイ、そして優勝ときている。米ツアー優勝者でレフティは7人目。(ボブ・チャールス、サム・アダムス、アーニー・ゴンザレス、ロス・コクラン、マイク・ウィア、フィル・ミケルソン)。すでに18試合消化した今シーズン、初優勝者はこれで2人目。ちなみに昨シーズンは通算18人の初優勝者が誕生している。