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新世代の台頭、そしてタイガーの復活は?/2012年米国男子ツアープレビュー

ルーク・ドナルド(イングランド)の欧米ツアーダブル賞金王という歴史的快挙に湧いた2011年。グローバル化がこのゴルフ界でも拡大の一途を辿る中、12年の米国PGAは“世界一のツアー”という称号を再度アピールすべき一年となりそうだ。

世界的な経済不況が続く中、今年も昨年同様45試合が開催される予定。昨年度のツアー優勝者が集う開幕戦「ヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズ」から4大メジャー、WGC(世界ゴルフ選手権シリーズ)を含めて37試合がレギュラーシーズン、プレーオフの「FedExCup」4試合、そしてフォールシリーズ4試合が行われる。また、10月末に開催の認可試合「CIMBアジアパシフィッククラシック」、「WGC HSBCチャンピオンズ」は賞金ランキングに加算されない。

新設大会は無いが「ボブホープクラシック」が「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」に、「バイキングクラシック」が「トゥルーサウスクラシック」に名称を変更。また、「ザ・ヘリテージ」は新たにスポンサーを迎えて「RBCヘリテージ」となった。

昨シーズン、ドナルドの偉業を凌ぐインパクトを与えたのは、やはりロリー・マキロイ(北アイルランド)だった。「マスターズ」での最終日の失速後、「全米オープン」で2位に8打差をつける圧勝でメジャーを初制覇。スターの“宿命”ともいえる舌禍事件や、テニスプレーヤーのキャロライン・ウォズニアッキとの交際などコース外でも世間をにぎわせたが、欧州ツアーのシーズン終盤にはドナルドに迫り、大逆転賞金王の可能性も残すなど、最後まで“主役”のひとりとなった。そのマキロイは昨年、主戦場を米国から欧州に戻していたが、今シーズンは「僕のプレースタイルに合っている」と再び米国での試合数を増やす方針を示しており、早くも話題の中心となっている。

また、昨季は地元米国にも将来を嘱望される新星が続々と現れた。FedEx Cupを最後まで争ったウェブ・シンプソンや、「オメガミッションヒルズワールドカップ」を制したゲーリー・ウッドランドキーガン・ブラッドリーは「全米プロゴルフ選手権」を制し、2010年の「マスターズ」覇者フィル・ミケルソン以来となる米国人のメジャーチャンピオンに輝いた。未勝利が続いていたリッキー・ファウラーも秋に「韓国オープン」を制しプロ初優勝をマークし、3年目の今季にかける思いは人一倍強いはず。また、中堅選手となるバッバ・ワトソンダスティン・ジョンソンには初のメジャー制覇や賞金王など、もう一ランク上のタイトルが待たれる。

彼らがドナルド、マキロイ、そしてリー・ウェストウッド(イングランド)やマーティン・カイマー(ドイツ)、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)などの海外勢とどう対峙するか、2年に1度開催のビッグイベント「ライダーカップ」にも注目したいところ。

ツアールーキーとして視線を集めているのが、バド・コーリーだ。昨夏にプロ転向すると、「バイキングクラシック」で4位、「フライズ・ドットコム・オープン」で3位に入るなど、上位に進出しシード権を獲得。QTを通過せずにツアーカードを獲得したのはタイガー・ウッズ以来7人目の快挙となった。また、QTを見事通過した昨年の日本ツアー賞金王ベ・サンムン、20歳のノ・スンヨルら韓国勢にも活躍のチャンスはありそうだ。

そして忘れてはならないのが完全復活への道を歩んでいるタイガー・ウッズ。昨年はシーズン中盤から故障に悩まされ、またしても長期戦線離脱を余儀なくされたが、「ザ・プレジデンツカップ」では米国選抜の一員としてプレッシャーを見事にはねのけるプレーを見せ、チャリティマッチの「シェブロンワールドチャレンジ」で約2年ぶりの優勝を飾った。ショーン・フォーリーとのスイング改造も順調に進んでいる様子で、マキロイら新世代が台頭する一方で、「王座奪還」は一年を通じたトピックスとなる。

将来の米ツアー進出を狙う石川遼も、昨年は「WGCブリヂストンインビテーショナル」で優勝争いを経験し、賞金ランク125位以内の選手に付与されるツアーカードが一時は手の届く位置まで上り詰めた。今季はまず2戦目の「ソニーオープンinハワイ」からスポット参戦。もちろんその来季のシード権も視野に入れながら長いシーズンを戦っていく。そして日本勢唯一のシード権保持者、今田竜二は昨シーズン前半戦に苦戦しながらも、その後は3位が2回と悔しい試合も。4年ぶりとなる通算2勝目を期待したい。

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