決勝ラウンドへの厚い壁 中島啓太はメジャー8戦連続の予選落ち「実力が足りない」
◇メジャー最終戦◇全英オープン 2日目(17日)◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
3オーバー106位からの巻き返しはならなかった。36ホールを終えると、中島啓太は天を仰いで何かをつぶやいた。1バーディ、1ボギー「70」の98位でメジャー8戦連続の予選落ち。世界の屈指の選手が集結する舞台で、またしても決勝ラウンドへの扉を開けなかった。「昨日の3オーバーがもったいない。メジャーという特別感なく会場に入ってこられたけれど、やっぱり実力というか、そういう部分が足りない」。淡々とした口調に、悔しさがにじんだ。
前週はリンクスコースで行われた「ジェネシス スコットランドオープン」に出場し、PGAツアーベストの3位に入ったばかり。余計な力を入れることなくメジャー最終戦に臨むことができた。しかし、この日もカットラインとの攻防を強いられ、スコアを伸ばすことができなかった。
課題に挙げたのは、スコアを伸ばしたいパー5でのプレーだった。「チャンスのロングで取りこぼしたりとか、なかなか(バーディを)獲れていない」。2日間の計4ホールでバーディは1つだけ。厳しいセッティングのメジャーにおいて、パー5でいかにスコアを伸ばせるかは勝負を左右する。シーズンを通しても、パー5でバーディ以下を奪う確率は全体83位の46.67%にとどまる。「マネジメントなのか、ショットの精度もそうだけど、しっかりと反省して課題を克服してからシーズンを終えたい」と言った。
すぐに米国へと移動し、7月23日(木)開幕の「3Mオープン」からの連戦に備える。PGAツアーのレギュラーシーズンは残り3試合。「一番はプレーオフシリーズに出場することが目標で、その次にシード権というところ」。年間ポイントレース(フェデックスカップ)は現在108位。上位70人が進出できるプレーオフシリーズ初戦「フェデックスセントジュード選手権」進出が、米本格参戦1年目の26歳にとっての当面のターゲットとなる。
最終18番ではティショットがポットバンカーにつかまりながらも、ピン奥5mのパーパットをねじ込んでパーをセーブ。予選落ちがほぼ確実な場面で見せた意地のプレーだった。「しっかりと集中できた。次の試合のために、と思いながら…」。結果は同じ予選落ちでも、内容の成長は感じられる。36ホールで世界最高峰の舞台を去る悔しさを、決して無駄にしたくない。(イングランド・サウスポート/中村文香)