生まれ故郷で新しいドライバーと共に挽回を狙うフィル・ミケルソン
米国ファンのお祭り「FBRオープン」プレビュー
PGAツアーは西海岸、アリゾナ州フェニックスに開催地を移し、さらに今年から「FBRオープン」と改名。しかし地元ファンの興奮ぶりは何ら変わりない。金曜日から日曜日にかけて30万人のファンが押しかけると予想されており、例年どおり、16番パー3周辺は大騒ぎになることだろう。
リッチ・ビーム
「一言で形容するなら、組織だった馬鹿騒ぎだね。マナー違反などは決してないけど、ものすごい応援の仕方をしてくれる。でも気持ちいいよ」
ビジェイ・シン
「最高だね。素晴らしい応援をしてくれる。毎週こんな活気のあるギャラリーの前でプレーしたいね」
そのビジェイ・シンは、過去10試合で連続トップ10入りを果たしている絶好調ぶり。2001年には1勝もできない不調な日々もあったが、彼をここまで復活させたのはストイックなまでの「練習の虫」という性格だ。
ビジェイ・シン
「まず肉体的に強くなりました。日々のワークアウトを増やしましたからね。筋力が増すとスウィングも力強くなって良い感じで振れるようになったんです」
フィル・ミケルソン
「誰もが毎日向上するチャンスがあるんです。毎日一歩でも向上できるように努力しているんです」
こう語るミケルソンはその言葉どおり、厳しいワークアウトで絞った体と磨き上げたショートゲームで03年のスランプを優勝で脱出した。
フィル・ミケルソン
「体を絞ったことでスウィングをより早く、そして力強く打てるようになりましたね。さらにスリムになったことでその力強いスウィングをしっかりとしたバランスとコントロールで打てるようになったのです。おかげでリック・スミスから出されたスウィングチェンジの課題にも問題なく応えられました」
ビジェイ・シン
「ビッグネームと言われている面々はみんなかなりのワークアウトをしているね。数年前まではみんなしていなかったけど、タイガーの影響もあって誰もがさらなる向上を目指して、自分を鍛えているんだ」