ニュース

米国男子マスターズの最新ゴルフニュースをお届け

2021年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

未勝利の歴史に終止符 日本人選手のメジャー挑戦歴

◇メジャー第3戦◇マスターズ 最終日(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)

松山英樹が「マスターズ」で日本男子で史上初となるメジャー制覇を達成した。日本人が初めてメジャー大会に出場したのは宮本留吉が単身で乗り込んだ1932年の「全英オープン」。この「マスターズ」は1936年に陳清水、戸田藤一郎が初挑戦した。松山はアマチュア時代の2011年同大会で初出場してから33戦目での悲願達成。同じ舞台でこれまで涙をのんできた日本人選手の足跡を振り返る。

<< 下に続く >>

■尾崎将司(メジャー出場49回)

日本人最多となる49回のメジャー出場で、優勝の瞬間に最も近づいたのは1989年、オークヒルCCで行われた「全米オープン」。最終日のバックナイン、13番までトップでプレーしたが、14番以降にボギーを重ねて後退した。カーティス・ストレンジに連覇を許し、6位で終了。メジャーでトップ10入りを果たしたのは、同大会のほか1973年「マスターズ」(8位)、1979年「全英オープン」の計3回だった。

■青木功(出場42回)

「全米オープン」の名勝負として語り継がれる1980年、バルタスロールの死闘。優勝したジャック・ニクラスと優勝争いを演じた。初日から4日間同組でプレーし、最終日はともに6アンダーの首位からスタート。パー5が続く終盤17番、18番をいずれもバーディとしたニクラスに軍配が上がった。83年「ハワイアンオープン」で日本勢初の米ツアー大会制覇を遂げたが、メジャータイトルには届かなかった。

■中嶋常幸(出場37回)

メジャーで6度のトップ10入り。1988年の「全米プロ」では首位と7打差で出た最終日に「67」をマークし、同大会の日本人最高位である3位でフィニッシュした。一方で、13番ホールで13打を記録した1978年「マスターズ」、首位と1打差で迎えた3日目の17番で外したバーディパットがバンカーに入り、9打をたたいて後退した同年「全英オープン」など、メジャーの難しさを物語る世界的な逸話も残した。

■丸山茂樹(出場34回)

米ツアーで3勝をマークして臨んだ2004年の「全米オープン」。シネコックヒルズでタイガー・ウッズと同じ組でプレーした予選ラウンドで、堂々のリーダーとなった。初日4アンダー首位で滑り出すと、2日目は通算6アンダーに伸ばしてフィル・ミケルソンと並びトップで決勝ラウンドに進出。週末にレティーフ・グーセン(南アフリカ)に逆転を許し、初制覇を逃した。

■松山英樹(出場33回)

大学2年時に出場した2011年「マスターズ」でアジア人史上初となるローアマチュアを獲得。衝撃的なメジャーデビューからちょうど10年。怪物が日本男子メジャー未勝利の歴史に終止符を打った。PGAツアーに主戦場を移して本場のゴルフを追求し、2017年には「全米オープン」で2位フィニッシュ。同年「全米プロ」のサンデーバックナインに逆転負けを喫して流した涙も、すべてこの日のためだった。

■片山晋呉(出場30回)

当時28歳で臨んだ2001年にアトランタ・アスレチッククラブでの「全米プロ」。優勝したデビッド・トムズと3日目のプレーをともにして4位タイで終え、“カウボーイ・シンゴ”の愛称で人気を博した。同じジョージア州で再びその名を知らしめたのが、8度目の挑戦だった2009年「マスターズ」。2打差で3人によるプレーオフ進出を逃したが、01年の伊澤利光と並ぶ同大会日本人最高位の4位に入った。

■谷口徹(出場29回)

初出場の1998年「全英オープン」から29回の挑戦で決勝ラウンドに進んだのは7回。予選を初めて通過した2001年「全英」がベストとなっている。主だった記録は残せていないものの、メジャーの舞台で20年近く挑戦。2014年にパインハーストで開催された「全米オープン」では46歳で予選通過。シニア入り目前の16年も日本での地区予選を突破し同大会に出場した。

■尾崎直道(出場27回)

米国に長く身を置いた“ジョー・オザキ”のメジャー最高位は、米ツアー本格参戦を果たした1993年「全米オープン」の25位。同年は4大会ともに出場し、「全英オープン」だけ決勝進出を逃した。日米を往復しながら国内ツアーで勝利を重ね、97年には通算25勝を挙げて(キャリアで32勝)永久シード権を獲得。米ツアーでは2000年までの8年間シードを確保したが、ただ1勝が遠かった。

■石川遼(出場22回)

2009年、日本人史上最年少となる17歳で「マスターズ」に出場。同年の「全米プロ」で初めて決勝ラウンドに進出し、日本人最年少予選通過記録を樹立した。最高成績は松山が27位でローアマチュアを獲得した11年「マスターズ」の20位。3度目の挑戦で予選を通過し、最終日に2番(パー5)でイーグルを奪うなど「70」でプレーした。昨年5年ぶりにメジャー2試合に出場。「全米オープン」で7年ぶりに予選を通過した。

関連リンク

2021年 マスターズ



あなたにおすすめ


特集

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!