<保存版>松山英樹のオーガスタナショナルGC18ホール解説
2021年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
2年ぶり4月開催の「マスターズ」 オーガスタは過去最高の仕上がりへ
◇メジャー第3戦◇マスターズ 事前情報◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)
2年ぶりに通常の4月開催に戻った「マスターズ」。舞台となるオーガスタナショナルGCの仕上がりは順調のようだ。
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2013年大会覇者のアダム・スコット(オーストラリア)は「これまでは普通、天気が良ければ月曜日、火曜日、水曜日と偽りの安心感に騙されて、木曜日になって突然足をすくわれるように(グリーンが硬く速くなって)、すべてのチップショットが恐怖になり、下りのパットはグリーンエッジまで達する」というのだが、今年は月曜日の段階から、グリーンの芝が薄く茶色くなっている部分もあり、すでに本番並みの固さと速さに仕上がっているという。「これから起こることへのサインだね。準備をしないといけないね」と警戒した。
スコットの記憶によると、ザック・ジョンソンが優勝した07年大会に近いという。「覚えているのはその年、グレッグ・ノーマンと練習ラウンドをしていて、16番グリーンで(彼が)傾斜に水を垂らしたら、その水は地面に吸い込まれることなくグリーン外まで流れていった。今日、僕は同じことはしなかったけど(笑)。その時と似ているね」
2度の「マスターズ」優勝を誇るホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は、雨が多く、大会新記録の通算20アンダーでダスティン・ジョンソンが優勝した昨年11月と比較して「これがいつものマスターズ」と、“ガラスのグリーン”と称されるオーガスタ本来の姿を喜んだ。「もし天気がこのままなら、過去最高のオーガスタが見られるだろうね」
この日、バックナインをラウンドしたフレッド・カプルスは「フェアウェイは完璧。ティも完璧。グリーンは最後の2,3ホールは10番、11番より少し速かったけど、完璧だと思う」と評価。「もしこのまま雨が降らなければ、ここ何年もなかったほどにコースは難しくなるだろう。それこそ、我々が必要とするものだと思う」と、単純に飛距離だけで勝負が決まらず、多彩な技術や繊細さ、忍耐力が求められる展開に期待を寄せた。
前週行われた「オーガスタ女子アマ」をテレビ観戦したというカプルスは「最後の数ホールはマスターズの優勝争いを見ているようだったし、プレーオフを戦った2人は本当に素晴らしいプレーをしていた。自分が9ホールを回ってみて思うのは、70とかそれに近い数字は本当にとてつもないスコアだということ」と、アマチュア女子選手たちのレベルの高さにも改めて言及した。