ルーク・ドナルド バイオグラフィー/英国で育ち米国へ渡った“ハーフ・スコティッシュ”
タイガーが月曜日の早朝から練習ラウンド!選手たちの驚きの声
今週の「全米プロゴルフ選手権」の舞台サザンヒルズCCで一度も勝てなかったジャック・二クラスは、「自分には難しすぎる」と語った。タイガー・ウッズは、過去にサザンヒルズで2回プレーし、やはり優勝がない。しかし、今週は自信を武器に臨んでいる。直前の「WGCブリヂストンインビテーショナル」で勝利し、PGAツアー通算58勝目、WGCで14勝目をマーク。そのおよそ13時間後、オクラホマ州タルサのサザンヒルズで練習ラウンドに臨んだ。出場する選手たちも、そんなタイガーの話題で持ちきりだ。
カミロ・ビジェガス
「早めに練習ラウンドを行おうと思って6時20分にスタートしようとしたら、昨日優勝したばかりのタイガーがいたのでビックリしました。でもタイガーが練習熱心なのは今に始まったことじゃありません。私はタイガーと一緒に回らせてもらうことにしました。」
ニック・ドハティ
「何もなかったかのように練習に励むなんてタイガーらしいですね。“全米プロゴルフ選手権”はタイガーにとって大切な大会ですし、メジャーの記録更新を狙っていますから、当然だと思います。私は世界のベストであるタイガーを見習います。タイガーほど練習熱心ならば、やがてその努力が報われることを証明してくれているわけですからね。」
ティム・クラーク
「私だったら優勝した翌週、大会には出ないかも知れません。それはともかく、タイガーにはジャック・二クラスの記録を破るという大きな目標がありますから、気持ちはわかります。」
月曜日6時20分にスタートしたタイガーとカミロ・ビジェガスに加わったのは、バッバ・ワトソン。そのスリーサムの前で回っていたのが、PGAプロ・ナショナルチャンピオンのチップ・サリバン。サリバンは衝撃を受けたようだった。
チップ・サリバン
「練習ラウンドのギャラリー数としては今までで最高だったと思います。今朝のタイガーのショットはかなり良かったですね。私と同じ練習ラウンドとは思えませんでした。」
タイガーのスリーサムはおよそ4時間かけて回ったが、特にグリーン上で長く過ごしていた。笑いに包まれた練習ラウンド、タイガーはティショットで何度もアイアンを手にしていた。
カミロ・ビジェガス
「フェアウェイキープが最優先です。」
ジェフ・クイーニー
「前回もドライバーを使う選手は少なかったはずです。ここではまずフェアウェイを捉えること。ラフに入れたらバーディはほとんど奪えず、パーを狙いにいくことになるでしょう。」
そう語ったジェフ・クイーニーは「全米プロゴルフ選手権」初出場。一方、世界ナンバー3のフィル・ミケルソンは15回目の挑戦。月曜日、ミケルソンは黒の帽子にTシャツ、カーゴショーツ姿でクラブハウスに立ち寄り、すぐにコースをあとにした。
また、ルーク・ドナルドとティム・クラークは9番ホールでトリッキーなバミューダ芝のチェックに時間をかけていた。
ルーク・ドナルド
「ボールはラフで沈むことが多いですね。ラフからのショットはソフトに打ち出せることもあるし、フライヤーになってかなり飛距離が出てしまうこともあり、判断しづらいのがつらいですね。」
ティム・クラーク
「ラフは深いようには見えないのですが、ボールは沈んでしまいます。ラフからグリーンに向けてのチッピングがかなり難しいですね。」
ラフも曲者だが、選手にとって一番の障害はフェアウェイキープできるタイガーと言えるだろう。
ルーク・ドナルド
「タイガーは先週8打差の優勝と絶好調です。自信を持ってプレーしていますから、今週タイガーを倒すのは難しいでしょうね。」
多くの選手が難しいという「ブリヂストンインビテーショナル」の舞台、ファイヤーストーンCCのセッティングは、今週の「全米プロゴルフ選手権」のいい準備となったと話している。今年の「全米プロゴルフ選手権」の開催によって、サザンヒルズは、ファイヤーストーンとオークモントを抜いて、「全米プロゴルフ選手権」が最も多く開催されたコースとなる。