21人の新人女子プロ誕生 三ヶ島かな、原英莉花らが合格
明るすぎるエイミー・コガ トップ合格支えた父は「光GENJI」のバックダンサー
◇女子最終プロテスト 最終日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6307yd(パー71)
プロテストを1位通過したのは、エイミー・コガ。日本国籍を持つ22歳だ。小麦色に日焼けした肌に176cmの細身。底抜けに明るい性格で、周囲を笑いの渦に包む。
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父・古賀裕規男さん(49)の手ほどきで14年前にゴルフを始めた。スポーツインストラクターだった父はローラースケートが得意で、ジャニーズ事務所に依頼され、結成間もない男性アイドルグループ『光GENJI』を指導したこともある。音楽番組『夜のヒットスタジオ』では毎回、バックダンサーを務めたという。
父はすぐに娘の才能を見抜いた。コガは家族とともに故郷・長崎県を幼少期に離れ、プロになるため日本に戻った2年前まで米国本土やハワイ州のオアフ島やマウイ島、ブラジルで生活してきた。様々な文化に触れ「すごく前向きに生きることにつながっている。色々と考えることもあるけど、ポジティブが大事」。嫌なことがあると歌って忘れるのだという。
日本語はテレビのバラエティ番組で勉強している。短いパットを外した場面では「うーん…」と一瞬首をひねりながら、「ま、いつか入るようになるっしょ」と笑いを誘った。
最終日は終盤16番で今週、唯一のボギーをたたいた。得意距離からグリーンを外した理由は8Iだと思って振ったクラブが9Iだったため。「だから、ぜーんぜん距離が足りなかった」と舌を出したが、1位通過の資格でレギュラーツアー後半戦の出場権を手にして「ま、通ったから、まーったく問題ない」とおどけた。
プロテスト合格後、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)から課せられる最初の仕事は自分のプロフィールを書くこと。漢字は書けないし読めない。色々な人に「なんて書いてあるの?」と尋ねながら、埋めていく。お世辞にもきれいとは言えない文字だが、自己PRの欄には「あかるくて、いつもsmileです」と記した。(兵庫県三木市/林洋平)