OBから全ホールバーディ狙い 1打差惜敗も永井花奈は最終戦出場権を手中へ
「びっくりした」永井花奈が初ホールインワンで単独首位
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 初日(29日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇ 6564yd(パー72)
バーディ発進した直後。軽い打ち下ろしの前半11番(パー3、146yd)で8Iを振ると、ピン手前1.5mから転がってカップイン。永井花奈にとってツアー初、人生でも3度目のホールインワンに「光で入る瞬間は見えなかったけど、『入ったよ』って言われてびっくりした」。勢いそのままに自身初の単独首位発進を決めた。
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この日はショットが「かなり良くて助けられた」。18番(パー5)は左ラフからの3打目をピン左1mに絡めてバーディ。ティショットを曲げた後半1番から連続ボギーで後退したが、「流れを変えられた。風向きを考えると難しいピン位置だったけど」と4番(パー3)で8Iを1.5mに絡めてバーディを奪った。
今季は「良くも悪くもなくて、良い方向にいくのか、悪い方向にいくのかという感じの状態だった」。試合ではアイアンを7Iから投入するが、6Iを振ることがショットやスイングを修正するコツとし、「ショットメーカーとしてしっかりやりたい」と調整を続けた。「普段はパー4が得意だけど、アイアンも良かった。このスコアの取り方は珍しい」とほほ笑んだ。
2016年のプロテストでトップ合格を果たし、昨季「三菱電機レディス」でツアー初優勝を挙げたが、ツアー本格参戦は2年目。勝みなみや新垣比菜、三浦桃香といった“後輩”たちの勢いも目立つ。「わたしはまだそこまで気にする余裕がない。いまはスイングのことだったり、自分のやりたいことをしっかり持っているので、ほかのことは気にならない」と語った。
「こんなに良い初日を迎えられることがなかったので、久しぶりにうれしい感じ」。強い風が予想される午後スタートの2日目に向け「ショットがキーになってくるので、しっかりやっていきたい」と冷静に意気込んだ。(静岡県袋井市/林洋平)