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底抜けの明るさと強い向上心 テレサ・ルーの2つの強み

◇国内女子◇マンシングウェアレディース東海クラシック 最終日(18日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6397yd(パー72)

テレサ・ルー(台湾)が今季2勝目をあげた。通算18アンダーで並んだ全美貞(韓国)とのプレーオフを1ホール目で制した。中盤のミスで遠のいたタイトルを、意地の粘りで手繰り寄せた。6カ月ぶりの美酒に「やっとですよ」と浸った。

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この日“2度目”の18番ホール。勝負を決める4mのフックラインを流し込むと、力強いガッツポーズを見せた。「65」「63」を出した前2日とは異なり、この日は「70」と伸ばしきれず。「きょうは悪かったけど」というが、3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」以来の勝利を素直に喜んだ。

天真爛漫な28歳の心は、窮地に立っても、どこか余裕がある。首位タイで迎えた13番で1Wのティショットを左に曲げてOBとした。このホールでダブルボギーを叩き、一気に2打のビハインドを負った。「攻めるしかない」と引き締めた。だが、「あとは、神様次第!」と舌をペロリ。割り切っていた。

14番で4mを決めて息を吹き返した。朝から降り続いた雨で、重くなったグリーンで「しっかり打ち切ろう」とパターを力強く振った。続く15番を獲ると、13mをねじ込んだ16番で3連続バーディとし、全をとらえた。

日本で11勝目を挙げても、自分との戦いは終わらない。いまでこそトッププレーヤーだが、プロ転向後、未勝利の時間は約8年に及んだ。日本に来て、2013年に初勝利を挙げるまでに同郷の先輩・ト阿玉に「一打に集中しなさい」と言われた。徹底的にこだわると決めた平均ストロークは今季全体6位の「71.06」。目標の60台は「ちょっと厳しいかも」と苦笑い。

だが「全米女子オープン」「全英リコー女子オープン」「リオデジャネイロ五輪」と約3カ月、世界転戦して得た刺激も充分だった。「朴仁妃のパット、リディア・コーの冷静さがすごかった」と興奮気味。左に曲がる癖のあるショットも「ドライバーはまだ不安。今日も全然ダメ。でもアイアンは徐々に良くなっている」と前のめりで目を輝かせた。

14日(水)の練習ラウンドは「しっかり回る予定が…。1ホールで帰って来ちゃった」と茶目っ気たっぷりに笑う“底抜けの明るさ”。そして「私も、もっともっと上手くなりたい」という“強い向上心”。どちらも強さを支える大事な要素なのだろう。(愛知県美浜町/林洋平)

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