吉田鈴が自身初の会心2イーグル 不調でよみがえった“いい時の感覚”
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 最終日(11日)◇東名CC(静岡)◇6530yd(パー72)◇晴れ(観衆3790人)
本調子ではない中で飛び出した会心の2打が、吉田鈴に光を差した。「1日2個は取れると思ってなかった。入った瞬間はうれしかった」と、自身初となる1ラウンド2イーグルを達成。鈴木愛、長澤愛羅、テレサ・ルー(台湾)に続く今季4人目のプレーを素直に喜んだ。
5打差を追ったこの日は、最終組の2組前で大勢のギャラリーを引き連れてスタートした。1番で手前2.5mのスライスラインを沈めてバーディ発進。3番(パー5)でも伸ばした。
しかし、予選落ちした前週「日本女子オープン」から続くショット感覚の不安は拭えないまま。「きょう一日、ショットの雰囲気が完全には戻ってなくて、ミスが続いていた」と5番、7番とボギーを喫し、いったん振り出しに戻った。
重たい空気を一変させたのが8番(パー5)だった。残り220ydから3Wで放った2打目がピンへ一直線。あと少しでアルバトロスという左50cmにつけるスーパーショットに、「入れ! 入れ!」と大きな歓声が飛んだ。
見せ場はそれで終わらない。後半17番では122ydからPWで放った一打が直接カップへ消え、この日2つ目のイーグルを奪取。「あの2つのショットは本当に(調子が)いい時のインパクトの感じが出ていた」と体に染み込んだ好調時のフィーリングを思い出す会心の2打となった。
2週前の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は体調不良で途中棄権し、前週も予選落ちと、思うようなゴルフができない中で迎えた今大会は、「予選落ちするか、いいゴルフができるかで今後のゴルフが変わる試合だと思っていた」。それだけに、通算12アンダー4位で締めくくれた結果には大きな価値がある。
次週は地元・千葉で開催される「富士通レディース」(東急セブンハンドレッドC)が待つ。「またギャラリーさんも来てくれると思うのでいいプレーを見せたい。最後はリコーに向けて調子を上げていくだけ」。会心の2発でよみがえった感覚を確かなものにし、シーズン3勝目を狙う。(静岡県裾野市/安平賢太郎)