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1差2位浮上の原江里菜 “ご褒美バーディ”の大きな手応え

国内女子ツアー「meijiカップ」の2日目、首位と4打差、26位から出た原江里菜が6バーディノーボギーの「66」でまわり、首位と1打差の通算7アンダー、2位タイに浮上。2008年8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」以来、実に6シーズンぶりとなるツアー2勝目へ好位置で最終日を迎える。

「ショットが全体的に良かった」と、1番では第2打をピン左約3メートルにつけてバーディ発進。さらに8番ではピン手前4メートル、9番(パー5)ではピンそば1メートルに寄せて前半だけで3つのバーディでスコアを伸ばし、一気に上位争いに加わった。それでも「チャンスに付くと入らない。それを外して我慢していると、期待してないご褒美バーディが来てくれて」。17番では10メートルの長い距離を沈めるなど、バーディ6つというスコアとは裏腹に、決めきれないパッティングに課題を残し、スコア的にも余力を残した1日という表情だ。

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7月の第3週に行われた「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース」から2週間のオープンウィークを経て今週を迎えた原。先週は、9月に行われる「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」の舞台となる美奈木GC での練習ラウンドの後、北海道入りし、北海道クラシックゴルフクラブで練習ラウンドを重ねて束の間のオフを過ごした。北海道クラシックGCでは、偶然居合わせた米ツアーで活躍する男子プロの石川遼の妹・葉子さん、弟・航(わたる)くんと練習をともにするなどリラックスした時間を楽しんだという。

「リフレッシュできたし、球打ちもかなりしたのでその成果が出ている」。原が実感している成果への手応えは、残り18ホールの最終日決戦と、その先の“恩返し”に向けて、この日の好スコア以上に心強い材料だ。

6年前に記録的な初勝利を挙げた「NEC軽井沢-」が翌週に迫っている。この勝利が縁で、大会スポンサーのNECは昨年から、勝ち星から遠ざかって久しい原を所属スポンサーとして支えるようになった。先週敢行した北海道での打ち込みも、ホステスプロとして、同じ洋芝であるNEC会場(軽井沢72ゴルフ北コース)の攻略対策という意味が大きかった。

それだけに、最終組で優勝争いに身を投じることになる最終日を前にしても、「絶対に緊張する」と、その重圧を想像しているのは今から来週の舞台。「明日はいい緊張感の中でまわれる。結果を見ながら翌週の調整ができればいい」。何よりも恩返しを見据える原にとっても、「勝利」で弾みをつけることが最高の準備となることは間違いない。(北海道北広島市/糸井順子)

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