地元韓国でリフレッシュした全美貞がシーズン5勝目を狙う

2012年の国内女子ツアー賞金女王争いはいよいよ佳境に入った。というのも、現在首位の全美貞（123,907,582円）に対し、2位のアン・ソンジュ（101,206,438円）が、2,270万円の差で追いかけているが、アンが今週左手首痛のために欠場となったからだ。

そのアンは次戦にエントリーしていないため、今週を終えた時点で、最終戦の優勝賞金2,500万円以上の差がついた時点で、アンの3年連続女王の可能性は消える。さらに3位の有村智恵は今週の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」を最後に米ツアー挑戦のため残り2試合をパス。4位のフォン・シャンシャン（中国）も今大会に出場しないため脱落。

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従って、アンのほかに逆転の可能性があるのは、5位の森田理香子、6位の李知姫、8位の服部真夕の3人だけとなる（7位のイ・ボミは次週がパスなので脱落）。そして、森田ら3人はいずれも残り3試合で3連勝が逆転への最低条件となっている。

今週、全が優勝もしくは2位タイ（2名まで）に入れば、上記3人のいずれかが優勝しても全の女王が確定。さらに上記3人が優勝出来なかった場合、全が8位タイ（2名まで）に入った時点で確定となる。

初の女王獲得目前の全は「私の目標は年間4勝以上なので、残り3試合でもう1勝したい。それと、シーズン前に立てた目標はメルセデス・ランキングで1位になることです」と、賞金女王の結果は後からついてくるものと考え、勝利数やシーズンを通して争うポイントランキングにこだわっている。

先週は試合に出場せず、韓国の釜山で休養をとった全。「クラブも持って行かなかったし、いろいろ食べ歩いていました」と心身共にリフレッシュして日本に戻ってきた。「このコースは好きですね」と笑顔の全は、自身初の年間5勝目を果たし、賞金女王獲得も自力で決める勢いだ。（千葉県長生郡／本橋英治）