「内容は85点。問題は体」 大山志保が右足首を“つりながら” 4年ぶり60台
◇国内女子◇アクサレディスゴルフトーナメントinMIYAZAKI 初日(27日)◇UMKCC(宮崎)◇6539yd(パー72)◇晴れ(観衆2233人)
ピン前7m、上りストレートラインのバーディパットを沈めただけで、まるでホールインワンのような大歓声が沸き起こった。大山志保が握りしめた右手を小刻みに5回ほど振った。代名詞のガッツポーズに、周囲の拍手のボリュームが増した。
治療法が確立していない難病による体調不良を乗り越えた48歳が迎えた、地元・宮崎での今季初戦。大ギャラリーを引き連れたラウンドはパー3の2番でもヒートアップする。ピンまで実測180yd。フロントエッジから10yd、左から4ydに切られたピンに対しアゲンストの風の中、5Uのロードローショットはグリーン右サイドにキャリー。左へのダウンスロープを流れて、ピン手前2m弱についた。
練習、トレーニングを満足にこなせていない状況で見せたスーパーショットを「たまたまです」と言うが、最高のバーディはイメージ通りだった。
17番でボギーをたたくまで、4バーディを奪った3アンダー「69」は「トーナメント特別保障制度」(公傷制度)申請前の2022年4月「フジサンケイレディス」第2ラウンド(69)以来の60台だ。「うれしかったですね。“この感覚!”という感じがありました」と言い、自己採点を「90…行かない85点ですかね」と口にした。
もちろん手放しで喜べる状態ではない。「前半は良かったですけど、後半は全然違いました」。折り返した10番でティショットを放った瞬間に右足首の外側がけいれんを起こした。「今痛いのは足の裏なんで、今までにつったことがない場所がつった」という。途中で、ギャラリーからもらったスプレー式消炎剤を患部に吹き付けながら、ごまかした。
今年になって約5回しか18ホールを回れていない。ランニングも軽く5分ほどが精いっぱいだ。「これからは、早歩きとかを取り入れていかないとダメですね」と言いつつ、表情は明るい。残り2日間。「予選通過とかじゃなく、やっぱり上を目指したい」。大ベテランは2018年「ヨネックスレディス」以来のツアー19勝目だけを狙っていく。(宮崎市/加藤裕一)