「すべてで今日の自分を上回りたい」佐藤心結がハーフ「29」の猛チャージで急浮上
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 3日目(3日)◇宝塚ゴルフ倶楽部旧コース(兵庫)◇6185yd(パー70)◇晴れ(観衆8763人)
市街地隣接コース開催のナショナルオープンのムービングデー、快晴の土曜日に今季ツアー最多8763人の大ギャラリーが詰めかけた。その中で、佐藤心結が魅せた。
1番で3mのチャンスを沈め、2番(パー3)をナイスパーでしのぐと4連続バーディが始まる。3番はアゲンストの188ydを3Uで1mへ。パー5の4番は3打目をウェッジで1m。5番(パー5)は10mのロングパットを放り込み、6番(パー3)はニアサイドのラフから6ydをチップインさせた。ショット、パット、小技とバラエティに富む好プレーで前半「29」。日本女子オープンの“ハーフ6アンダー”は2020年大会の原英莉花以来6人目の最多アンダーパー記録となった。
「久しぶりに“こういうゴルフがしたい”という感覚が味わえました。」。後半早々の10番(パー3)でガードバンカーから「欲が出て」ミスしてダブルボギー。漂う失速気配を12、13番のパーセーブでこらえ、14番(パー5)のバーディにつなげた。首位と6打差の20位から急浮上の「65」が満足そうだ。
今季ツアー出場28試合でトップ10は6月「ニチレイレディス」の10位だけ。予選落ちも10回で年間ポイントランキングはシード圏外53位に甘んじる。「ゴルフはそこまで悪くないけど、つながらないというか…。もどかしさはあります」。不完全燃焼の原因を探り、今週はパターのインサートを長年使ってきた樹脂からアルミに替えた。「届かないパットが多くて“弾き感”が欲しかった。今週は助けられている部分があります」と話す。
愛着のあるもやもやは今季に限らない。アマチュアとしてツアーデビュー4戦目の2021年「スタンレーレディス」でプレーオフ負けの2位となり世間に衝撃を与えたが、初優勝はプロ3年目の24年「スタンレーレディス」。何より、優勝しながら同年のポイントランクは53位と“ポイントシード圏外”に終わるなど煮え切らない時を過ごしてきた。
まだ23歳。大きな流れを変えるのに“女子ゴルファー日本一決定戦”はもってこいだ。「今年の目標は国内メジャー優勝です。明日はすべてで“今日の自分を超えるゴルフ”がしたいです」。4打差4位で迎えるラスト18ホールに、すべてをぶつける。(兵庫県宝塚市/加藤裕一)