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石川遼には「張り合わない」 片岡流ゴルフで楽しみな週末へ

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 2日目(16日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063 yd(パー72)

自信に満ちた表情で1Wを振り抜いた。7位から出た片岡大育が1イーグル、5バーディ、3ボギーの「68」でプレーして、通算10アンダーの3位に浮上。単独首位の石川遼に2打差と迫って決勝ラウンドに駒を進めた。

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この日、石川、竹谷佳孝と同組で8時15分からティオフ。「(石川)遼くんが突っ走っていたので必死についていこうとした」と、前半は付かず離れず4番、5番(パー5)で2連続バーディを奪うなど、2つスコアを伸ばして背中を追った。

堅実にフェアウェイを捕らえるティショットが持ち味の片岡だが、2週前の「フジサンケイクラシック」で1Wが曲がり始めた。「フェースが左に向いていた」と、今週火曜日にシャフトを差し直し、まっすぐに調整したことで、今週は自信を持って振れているという。「1Wはもう大丈夫」。

後半12番(パー5/535yd)。フェアウェイから残り240ydの第2打をピン左1mにピタリとつけた。「ちょっと左につかまったけど、風、傾斜ともに左からで、ピンについてくれたのでラッキーだった」と、これを難なく沈めてイーグル。続く13番では奥から4mの下りスライスラインを読み切ってバーディを奪った。

終盤の15、16番(パー3)で2連続ボギーに肩を落としたが、18番は「最高のライン」という上り真っ直ぐの2mを沈めてバーディフィニッシュ。大歓声に包まれながら18ホールを完走した。

3位で迎えた昨年最終日は、石川と最終組で対決して結果6位。「あのときと同じ感じ」と話すのは、石川の攻撃的なプレースタイルと、堅実なプレーが際立つ片岡とのそれが対照的であるがゆえ。「違いすぎて張り合うことがない。『ティショットで負けないぞ』なんて思わないので、逆に自分のプレーに撤しやすい」と昨年の経験を生かした進行だ。

1Wの精彩を欠いた「フジサンケイ-」でも2位になった。「早く1勝したい」という欲もある。「(先々週よりも)調子がいいので自分としては楽しみな週末。やるべきことをやって自分のプレーに撤したい」。最終日まで自分の決めたプランを完遂させたい。(北海道北広島市/糸井順子)

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