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「想定外の1打」から粘りのプレー 石川遼、薄氷の首位キープ

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 2日目(16日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7063yd(パー72)

1打差の単独首位から出た石川遼が6バーディ、3ボギーの「69」でプレーして通算12アンダーとし、リーダーボードトップの位置で決勝ラウンドに進出した。2位のブレンダン・ジョーンズとは1打差。

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スタートホールの1番で、残り140ydの第2打をピン奥4mにつけてバーディ発進。前半で唯一パーオンを逃した2番では、ティショットを左の林に曲げた。2打目も木の枝をかすめて、ピンまで残り60ydのグリーン手前ラフへ。しかし、3打目をSWで50cmに寄せてパーセーブで切り抜けた。

初日に安定感を欠いた1Wは「左に行く感じではあったけど、嫌なミスではなかった。まだ安心して打っている感じではないところが課題」としたものの、フェアウェイキープ率は初日の6ホール(119人中74位)から、2日目は9ホール(10位)に改善した。

ところが、不意に訪れた「想定外の1打」でリズムが乱れた。後半10番でティショットを左の林に打ち込んだ。ピンまでは残り130yd。「いい感触で打てた」球は、グリーンをオーバーし、右奥のラフに転がった。「フライヤーでフックがかからず右に抜けていった。感触とは違って予測できなかった」。アプローチは傾斜でグリーンのカラーまで下り、ボギーとした。

続く11番(パー3)では、2mにパーパットカップに蹴られ、連続ボギー。12番(パー5)では1mにつけたが「打ちだしから左にでた」と、ミスヒットでバーディチャンスを逃した。「10番から12番は(前半とは)別人のゴルフ」と振り返った。

それでも14番では、フェアウェイ右サイドからの第2打を、ピン手前1mにつけてバーディを奪取。「簡単ではなかったけど、怖がって縮こまらず、粘ることはできた」とリズムを取り戻した。「12アンダーでは反省すべき点がある。気持ちを切り替えるしかない」と、残る2日間の戦いを見据えた。(北海道北広島市/糸井順子)

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