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連覇へ 石川遼は昨年と同じ5アンダー発進

静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開幕した国内男子ツアー「三井住友VISA大平洋マスターズ」初日。大会連覇を狙う石川遼が好スタートを切った。6バーディ、1ボギーの「67」をマークし5アンダー。5人が並んだトップに1打差で滑り出した。

淡々と、着々と。知り尽くしたコースを石川は静かに攻略した。インコースから出た第1ラウンド。序盤の12番、14番でいずれもフェアウェイから51度のウェッジでピンそば2メートルにつけてバーディを2つ先行。さらに16番では左ラフからの第2打を7番アイアンでピンそば1メートルにつけるスーパーショットで3つ目を決めた。

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「グリーンの右に外すのが一番ダメ、左のバンカーでも最悪良いと思って打った。左からの風に流されてピンの右に着いた。冷静に判断できて良いマネジメントができた」と、ショットを放つ以前のジャッジに納得のガッツポーズが出た。

その後は折り返しの18番、後半アウト3番、6番といずれもパー5でバーディ。終盤8番でアプローチミスからボギーを叩いたが「良かったと思う。これ以上のスタートをそこまで望んでいたわけではなかった」と、昨年大会と同様の5アンダー発進を喜んだ。

夏場の米ツアーから3番ウッドを抜き、ロフト角55度のウェッジを入れたセッティングとしていたが、この日は以前の14本に戻してプレー。「55度の距離になる、100~113ヤードくらいは残さないように」と、マネジメントにも気を払った。グリーン上では今週からパターを33インチ、ピン型のタイプにチェンジ。やや左足体重、低重心のアドレスから安定したパッティングを披露し続けた。

それでもディフェンディングチャンピオンは慎重だ。「パターを替えたから良くなったという単純な部分ではないと思う。練習を続けていくことが大事。入る時も、入らない時もあるから、そこにはこだわらない。自分の中では“信憑性”はまだ分からないです」と、冷静な言葉ばかりが口をつく。

まだ残りは54ホールある。「良いこともあれば、悪いこともあるはず。落ち着いてやりたい」。ギアをトップに入れるのは、もう少し後だ。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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2013年 三井住友VISA太平洋マスターズ

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