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片山晋呉が首位タイ発進 貫録のメジャー攻略法

全身にみなぎる自信を誇示するかのように、初日から力強いガッツポーズを繰り返した。国内メジャー今季第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」が17日(木)、茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 東コースで開幕。5年ぶりの大会制覇を狙う片山晋呉が6バーディ、1ボギーの「66」をマークして5アンダーの首位タイでスタートした。

後半11番で3つ目のバーディを奪いながらも、直後の12番でボギー。しかし片山は終盤、西日を浴びてその輝きを増した。フェアウェイバンカーからの第2打をピン奥1メートルにつけた14番をバーディとすると、続く15番(パー5)では3オンから2メートル強を決め、2連続バーディで右の拳を握りしめる。さらに最終18番(パー5)、グリーン右手間のバンカーから1.5メートルにつけて鮮やかなバーディフィニッシュ。2週前の「コカ・コーラ東海クラシック」で5季ぶりの通算27勝目を挙げ、今大会の会場は地元茨城県。ストーリーが整った舞台で、きっちりと主役の演技を披露した。

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初日のラウンドを終えた会見場には、JGAのエンブレムが胸に輝くチャンピオンブレザーを羽織って現れた。「これだけショットも良くて、パットも良ければ、このスコアも出ますわね」と自画自賛の出来。だがこれも、入念な戦略と高い技術があってこそだ。

16番は470ヤードと長いパー4。ティショットでほとんどの選手がドライバーを振りきる中、片山は迷わず3番ウッドを握り、第2打はユーティリティ前後のクラブで打つ。「あそこはセカンドで200ヤードを残して打った方が、ピンに寄ると思っている」。強い左足下がりの傾斜を避け、ピンを攻め込める平らなライを選択する。台風26号の影響で軟らかく、ボールが止まりやすくなったグリーンも長いクラブを手にする要因の一つ。この日はバーディこそ奪えなかったが、狙い通り第2打で、ピン右3メートルを捕えてみせた。

前夜には日本オープン王者が集まるチャンピオンズディナーに出席。青木功中嶋常幸から東京ゴルフ倶楽部で行われた1988年大会のAONの激闘の話を耳にし、感慨にふけった。「あそこにいるのはプロゴルファーにとって幸せな時間。なかなか味わえない。話を聞いているだけで、鳥肌が立つんだ。それを生の声で聞けるんだから。良い時間だよね。勝って良かったと思える」

だがその至福の時間を、他の誰かに簡単に味わわせる気はない。「技術的なことで心配なことはない。あと3日間、どういうテンションで持っていくか。バタつくこともあるからね。でも、何十回、何百回もやってきた。そこは自分の経験で乗り切りたい」。2005年、08年に続く3度目の日本オープンタイトルを獲得してこそ、完全復活のシナリオは完成する。(茨城県つくばみらい市/桂川洋一)

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2013年 日本オープンゴルフ選手権競技



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