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プレーオフ負けの冨山聡「勝ち方教わりたい」

愛知県で開催された国内男子「コカ・コーラ東海クラシック」は、ツアー初優勝を狙って奮闘した冨山聡が、通算7アンダーで片山晋呉星野英正と並ぶ首位タイでホールアウトし、プロ12年目で初めてプレーオフまで進出した。

首位と2打差の2位から出た冨山は、最終日最終組でのラウンドだった。ところが、同組の武藤俊憲宮里優作が序盤からスコアを落とし続け、応援に駆けつけたギャラリーを含め、意気消沈した重苦しい空気の中でのプレーとなった。そんな中で、周囲に流されることなく淡々とプレー。前半1バーディ、後半に入って15番、さらに難易度の高い16番でをバーディを奪い、ボギーなしのきれいなスコアで首位に並んだ。

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初めてのプレーオフ。この日2度目の18番ティグラウンドに上がると、練習でも顔を合わせる星野が現れ、追いかけるように片山も到着した。「さとし、いいプレーしたんだって。プレーオフもそのペースで行けよ」と片山から声をかけられたが、「ハイ!」と答えることしかできなかった。

ティショットはフェアウェイをとらえたが、2打目をグリーン右サイドの池に入れてしまった。正規の18ホールでは見せることの無かった大きなミス。気心の知れた仲間との勝負が、逆に、痛恨のミスショットを生んでしまったのか――。

「(クラブフェースを)カット目に入れようとしたら、薄く当たってしまって…。しょうがないですね。でも、悔しいです。晋呉さんには『おめでとうございます』と声をかけました。そのひと言で向こうもウルッとしていましたよ」。

2位には終わったが、今大会の賞金を加算し、今季獲得賞金は1,771万円。ランキングも34位に浮上し、2011年に1度つかんだシード復活は確実となった。

「悔しいけど、いい経験になりましたシードは返り咲きそうなので、あとは勝ち方ですね。晋呉さんに教わらないと(笑)」。最後は苦い笑いをかみしめながら話していた。(愛知県みよし市/本橋英治)

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