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2003年の選手会長、佐藤信人に期待すること

先日、2003年ジャパンゴルフツアー選手会の理事会役職が決定した。選手会長には佐藤信人(32歳)、副会長として、谷口徹(34歳)、伊沢利光(34歳)、藤田寛之(33歳)の3人が佐藤をサポートすることになった。2000年には、賞金王に輝いた片山晋呉が20代で会長に就任し、昨年も賞金王の伊沢利光が会長に就任した。賞金王イコール選手会長という流れになりつつあったが、昨年初の賞金王になった谷口徹は大役を逃れることになった。選手の間では、賞金王にはなりたいが選手会長は遠慮したいという意見もある。

「こんな大役をおおせつかったものの、まだ、会長として何をすべきか、自分ではまったく分かっていません。先輩理事のみなさまのご指導のもと、選手の立場からよりよいトーナメント作りの手助けをしていけたら、と思っています。理事役員一丸となって、頑張っていきますので、今年もジャパンゴルフツアーを、どうかよろしくお願いします」。就任直後の佐藤の挨拶は、会長になって正直戸惑っているという感じだった。

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この選手会そのものが、これまで大きな活動をしてきた経緯はなく、選手たちの関心も少ない。過去には委任状提出によって欠席した湯原信光が、本人不在で会長に選出されたこともあった。できることなら選手会とは関わらず、試合に集中したいというのが選手たちの本音のようだ。

だが、不景気続きでスポンサー離れが目立つプロゴルフツアーにおいて、選手側も危機意識をもっと持つべき。これまで、選手側と大会スポンサーサイドとの交渉はごく稀で、競技運営においてプロはお客さまといった雰囲気さえ感じられた。試合中は技術を見せることがプロの仕事なので、過剰なファンサービスは必要としないが、ラウンド後や各種イベントなどでのファンと触れ合う機会を増やすべきではなかろうか。新会長の佐藤には、さらなる日本ツアーの盛り上がりにつながるような提言を期待する。

■ 理事職一覧

会長佐藤信人(32)
副会長谷口 徹(34)
伊沢利光(34)
藤田寛之(33)初
JGTO理事会メンバー中嶋常幸(48)
倉本昌弘(47)
芹澤信雄(43)
片山晋呉(29)
理事(トーナメント担当)水巻善典(44)
手嶋多一(34)
田島創志(26)初
近藤智弘(25)初
深堀圭一郎(34)
理事(広報事業担当)桑原克典(33)
宮里聖志(25)初
谷原秀人(24)初
理事(厚生担当)湯原信光(45)※
佐藤英之(42)初
冨永 浩(41)
今野康晴(29)初
理事(外国人担当)デビット・イシイ(47)
ジェリー・ノーキスト(40)

■ 監事(計1名)

監事高橋勝成(52)

備考
・( )内は1月16日現在の満年齢
・初、は理事初選出者
・※は、JGTO理事会メンバーが、JGTO理事会に欠席する場合に代理出席する、“JGTO理事会代理出席メンバー

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