JGTOが投資ファンドNSSKとタッグ 150億円規模の資金提供で国内男子ツアー改革へ
国内男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は26日に都内で会見を行い、日系投資ファンドの日本産業推進機構グループ(NSSK)と連携した新体制を発表した。
新たに設立する株式会社ジャパン・プロゴルフツアー(J-Tour)がツアー運営と事業展開を担い、NSSKによる成長資金とノウハウの提供を通じてプロフェッショナルな経営体制を構築していく。本格的に始動する2027年からは株式会社みずほフィナンシャルグループがツアータイトルスポンサーに就任することも発表された。新会社設立に伴い、JGTOはツアー選手と競技の管理に特化した役割に移行する。
今季年間のツアー試合数は昨季から3試合減の22試合となり、ピークだった1983年(46試合)の半数以下。JGTOの倉本昌弘副会長は「これまでの長きにわたり支えてもらった主催者の負担を軽減し、持続的なツアーをともに作り上げていく時期に来ているのではないかと考えております。魅力を最大化するパートナーとしてNSSKという経営のプロフェッショナルに伴走していただくことで、JGTOは本来の使命である選手管理、競技管理、次世代育成に100%注力することができると思っています」と経緯を説明した。
巨額の成長資金を投入するNSSKの津坂純社長は、今後5年から10年のスパンで150億~200億円の支援枠を考えていることを明かした。「(国内男子ツアーには)素材も優秀な選手もございます。秩序ができています。1.4兆円(規模の)産業が裏にあります。仕組みを変え、構造改革を行えば、時間はかかるかもしれませんが、(収益化と持続的成長が)実現できるのではないかと投資家として信じております」と自信をのぞかせた。
実力ある選手たちの認知度を高め、ツアーの価値を正しく引き上げていくためにメディアセンターを立ち上げてコンテンツビジネスに注力していくプランを披露。Netflix等が海外スポーツで展開する舞台裏のストーリーに迫るコンテンツ作成、将来的には米国男子PGAツアーのような「全大会、全選手のショットの“見える化”」という壮大な計画も提示した。全大会のテレビ地上波放送を目指しながら、日本では大会主催者に帰属することが多かった映像の権利についてWin-Winの形を各方面と話し合っていく予定だ。
27年はJGTO、またはジャパンゴルフツアー選手会が主催する現行3大会に加え、J-Tour主催の新規2大会を開催予定。既存のひとつの大会主催者から新会社に委ねる意向も確認しており、現時点では合計6大会を「ショーケース」として様々な施策を実施していく。
本格始動までの1年間で新会社スタッフの採用活動も進め、津坂氏は「まず100人くらいの組織で動いていこうと思っている」と言及。サポートの一環として大会中の選手への食事提供、下部ACNツアー出場選手のプレーフィ負担などは26年のうちから始めていくとした。(編集部・亀山泰宏)