「日本オープン」史上最年少でホールインワンを達成した隅内雅人

◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 2日目（15日）◇琵琶湖CC(滋賀)◇6986yd（パー71）

茨城・水戸啓明高 2年の隅内雅人（すみうち・まさと）が、大会2日目の2番（パー3）で「試合では初めて」というホールインワンを達成した。アマチュアとしては大会史上2人目で、16歳356日は「日本オープン」史上最年少記録。データが残る1985年以降でも、ツアー史上最年少でのエースとなった（※）。

＜＜　下に続く　＞＞

ピンまで実測209yd。「5Iか4Iで悩んだ」という隅内だったが、5Iで持ち球のハイドローを選択。「当たる瞬間くらいにあれって思って手を離した」というショットだったが、球はイメージ通りの弾道を描き、「エッジを越えて1ヤードくらいのところに落ちて、転がっていって、急に消えた」と、その瞬間を描写した。

最年少記録更新と聞いて「自分がそういう記録を作れたことがうれしく思うし、自分でもビックリ」と初々しく笑った隅内。今大会がレギュラーツアー2戦目の出場だった。

茨城・水戸第二中出身で、星野陸也の後輩にあたる。かつてブルックス・ケプカの名前を挙げていた憧れの選手は、数年前にコリン・モリカワへと変わったという。「自分も飛距離を追い求めるというよりは、崩さずしっかり伸ばせるゴルフを固めたい。そこから他のことを考えたい」と、24歳でメジャー2勝のステディなゴルフを意識する。

2日目を終えて通算3アンダーと、ローアマチュアも狙える位置で週末へ。大学生アマたちとの競争にも「ぜんぜん年は違うけど、いつまでも届かないところにいてはダメかなと思うので、ライバルって勝手に意識はしています」とひるむことなく挑んでいく。

◆ホールインワンのツアー最年少記録
＜アマチュア＞
16歳356日 隅内雅人（2021年日本オープン／2R／琵琶湖CC琵琶湖C 2H）
17歳60日 伊藤誠道（2012年キヤノオープン／FR／戸塚CC西C 5H）
＜プロ＞
19歳8日 石川遼（2010年 パナソニックオープン／2R／六甲国際GC東C 6H）