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5年前の記憶も頼りに 金谷拓実が開幕戦V

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(18日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

大会3日目の競技が中止となり、54ホールに短縮して行われた2021年開幕戦。強風が吹き荒れるなか、22歳の金谷拓実が3バーディ、2ボギーの「70」でプレー。通算11アンダーでツアー通算3勝目を挙げた。

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前日17日は午前中にショット練習を終えると、午後からはホテルでゆっくりと過ごし、最終ラウンドに向けて気持ちを高めた。「天気予報で風が強いとあった。最初の2日間とは逆の風。コースの印象も変わるのでヤーデージブックを見ながら考えていた」。アマチュアだった5年前の16年大会(96位で予選落ち)も「風が強かった」と記憶を呼び起こした。

想定通り、この日は前日の大雨で湿った芝やグリーンよりも「風の影響の方が難しかった」と振り返った。最大瞬間風速は13.1m/s(9時45分時点)を記録するなど、風との戦いだった。

3打差をつけてトップで折り返したものの、「風も出てきてショットも乱れてきた」と見せ場を作ることができず10番でボギー。続く11番でもボギーを叩き、同組のアマチュア中島啓太(日体大)とは1打差に縮まり、「簡単に勝てるほど甘くない」と気持ちを切り替えたという。

17番(パー5)では先に打った中島と木下稜介のボールが右の池へと飛んでいき、「2人ともいいショットだったと思うけど、風が思ったより違う方向に吹いていた。自分はそれを見て打てた」と風を読み切って白球をフェアウェイへ。3打目では1.5mに寄せてバーディを奪取し、ガッツポーズした。「(もし自分が)先に打っていたら右に流されて池に入っていたかもしれない」と話した。

ルーキーとして20-21年シーズンを戦うが、ここまでの獲得額は5589万5000円で賞金ランキングトップに浮上した。ルーキーで賞金王を戴冠したのはツアー史上、13年の松山英樹のみ。「自分も賞金王になることができたら」と活躍を誓った。(三重県桑名市/石井操)

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2021年 東建ホームメイトカップ



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