松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
松山&スコット フォアサムでの使用ボールは?
2年に1度の対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」が8日(木)、韓国のジャック・ニクラスGCで開幕した。団体戦の初日はフォアサム形式で争われ、ホームの世界選抜は米国選抜に1-4と負け越してスタートした。
フォアサムはコンビを組む同一チームの2選手が、1つのボールを交互に打つダブルスのマッチプレー。ティショットの順番はあらかじめ決めており、それぞれの選手は第1打を担当するのが、奇数ホールか偶数ホールかで別れている。
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この試合形式のひとつの懸念材料が使用するボールにある。ストロークプレーではもちろん、各選手が好むメーカーやブランドのモデルを打つが、フォアサムではコンビでひとつのボールを打ち合う点で異なる。プロの感覚は繊細。過去には「ライダーカップ」等で普段から使用ボールを同じにしている選手同士を組ませる例もあった。
シーズン中の使用ボールが違うコンビでは、どちらかの選手が譲歩してひとつに絞るケースもあるが、松山英樹とアダム・スコット(オーストラリア)の間では前回大会から続く別のやり方があった。彼らのペアは「どっちも使う」。松山が契約するダンロップスポーツ「Z-STAR」シリーズと、スコットのタイトリスト「PRO V1」シリーズ。これを併用する。
もちろん“適当に”選ぶわけではない。彼らが重視するのはグリーンを狙うショットでの感覚のようだ。パー4、パー5では第2打でそれぞれが普段使用しているボールを打てるように、第1打で相棒のボールをショット。松山が1Wショットを打つ時には、タイトリスト製を打ち、2打目を打つスコットのお膳立てをする。逆にパー3では第1打で普段から愛用しているボールを使う。
両選手はともにラウンド前の練習から2つのブランドのボールでショットを繰り返していた。これもダブルスマッチのひとつの見どころかもしれない。(韓国・仁川/桂川洋一)
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw