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石川遼が取り戻した長期ビジョン ジュニアたちにも熱弁

2017/10/09 07:30

優勝した杉浦悠太を祝福する石川遼

プロトーナメントが開催される直前の難しいセッティングを利用して、3会場各18ホール、計54ホールで争うジュニア大会・第1回「石川遼インビテーショナル ジャパンジュニアマスターズ」の最終日が8日、「日本オープン」を翌週に控えた岐阜関カントリー倶楽部で行われた。

杉浦悠太(福井工大福井高1年)が植木祥多(埼玉栄高3年)との2ホールにわたるプレーオフを制して優勝し、「カシオワールドオープン」の出場権を獲得。初のプロツアー出場を決めて、「うれしいです」と笑顔で額の汗をぬぐった。

第1ラウンドは、富士桜CC(フジサンケイクラシック)、第2ラウンドはカレドニアンGC(ダイヤモンドカップ)と、それぞれ男子ツアーの大会直前のコースを舞台とした。大会を企画した石川遼の狙いは「こんなショット、いままで打ったことがない!」という経験を多く積んでもらい、選手たちの能力や引き出しを極限まで高めていくことにある。

プレーオフ1ホール目、杉浦のグリーン奧からのアプローチは、ショートサイドに切られたピンの近くに止められず、段を落ちて手前カラーまで達した。そこから15mのパットを沈めて起死回生のパーとしたが、石川は「本来ならあのロブショットは、もっと上げないといけない。そういう経験を実戦の場で積んでほしかった」と指摘する。54ホールすべてのピンポジションを石川自身が決定し、シビアなマネジメントを要求したのも、そんな厳しい状況を多く作り出すためだ。

保護者たちも見守った表彰式では「短期的じゃなく、長期的なビジョンも持って取り組んでほしい」と、エールを送った。ジュニア時代は、目の前の結果を出すよりも大切なことがある。より大きな可能性を目指してほしいという思いを込めた。

その言葉は、自分自身にも向けられていた。昨季のPGAツアーで賞金シード獲得を逃し、下部ウェブドットコムツアーとの入れ替え戦(ファイナルシリーズ)でも上位に残れなかった。来季の出場は現時点で、国内ツアーかウェブドットコムツアーに限られている。

それでも、すでに気持ちは新ただ。「PGAツアーでは優勝を考えられなかったけど、ファイナルシリーズではそれを思えた。ということは、単純に自分のレベルが低いだけ。高くなって戻ればいい。そういうメンタルになってから、また長期的なビジョンが見えてきた」と、優勝を目指して、目の前の試合を全力で戦う姿勢を取り戻した。その先に“メジャーで勝つ”という最終目標が続いている。

国内は最終戦を含めて今季あと8試合。「1勝がボーダーライン。優勝にチャレンジしたい」と、そのすべての試合が挑戦になる。2018年序盤はウェブドットコムツアーへの参戦も視野に入れているが、「これから12月まで何が起きるか分からないから」と、先の予定への歯切れは悪い。松山英樹の例もあるだけに「もしや子どもの誕生もある?」と尋ねると、石川は笑いながら否定した。「いや、もし残り試合に全部勝ったらどうなるんだろうって。自分からは言えなかったけど、僕はそっちのことを考えていましたよ!」(岐阜県関市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた)
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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