2026年 日本オープンゴルフ選手権競技

松山英樹に密着して学んだこと 岡田晃平が挑む5度目のナショナルオープン

2026年 ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前 岡田晃平
ナショナルオープンに生きるものがきっとある

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(14日)◇タラオCC西C (滋賀)◇7411yd(パー70)

いつもとは違う景色が、そこにはあった。先週6日、岡田晃平は国内唯一のPGAツアー大会「ベイカレントクラシック」の会場、神奈川・横浜CCにいた。ゴルフウェアに身を包んでいるものの、選手としてではない。ロープ内で練習ラウンドに臨む松山英樹のすぐ後ろにつき、その一打一打を食い入るように見つめていた。「スイングに迷いがない。ショットはしっかりと加速して、パットは同じスピードで。緩むのが一番怖いので、すごく勉強になりましたね」

2026年 ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前 岡田晃平
岡田晃平は松山英樹の練習ラウンドに同行した

高知出身の24歳は、明徳義塾高から東北福祉大へと進み、松山と同じ道を歩いてきた。国内ツアー「ダンロップフェニックス」では毎年、練習ラウンドをともにしている。今回は自ら学びを求めて先輩に連絡を入れた。『そんなに状態は良くないけど、全然いいよ』と、すぐに届いた快諾の返事。自身の技術や経験を後進へ伝えることを惜しまない松山の姿に、岡田は頭が下がる思いだった。

だからこそ、一瞬たりとも無駄にしなかった。ときには真後ろから、ときには真横から。黒宮幹仁コーチに、プレーの意図をたずねてみたり…。ショットを終えた松山からクラブを手渡され、何やら話し込む姿もあった。「普段はアメリカでプレーされていて、僕には分からない世界なので。ボールコントロールもそうですし、練習の仕方も。見ることに専念すると、いろんな角度から見ることができました」。松山の一挙手一投足から、少しでも多くを吸収しようとした。会話の中では、連戦中の具体的な調整方法についても聞くことができたという。技術はもちろん、試合が続く中でコンディションを整え、力を発揮するための工夫も、貴重な学びとなった。

2026年 ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前 岡田晃平
真剣なまさざしの先に何を思う

2022年の「日本アマ」を制し、大きな期待を背負って翌23年12月にプロ転向。今シーズンこそ初勝利を――。そう意気込んで迎えたツアー3年目だったが、思うように調子が上がらなかった。ここまでの15試合でトップ10入りは、国内メジャー「日本プロ」での7位が一度だけだ。来季を見据え、今夏から取り組んでいるのがスイング改造。変化を求めて踏み出した一歩だが、新たな動きを自分のものにするには、まだ試行錯誤が続いている。

それでも、決して悲観はしていない。「だいぶ良くなってきている部分はある。直したことで全体的にちょっと変わっちゃったので、そこを合わせられたら」と視線を上げ、アマチュア時代を含めて自身5度目となるナショナルオープンに挑む。松山の練習を間近で見つめた一日は、何物にも代えがたい時間になった。「いい刺激をいただきました」。その学びを結果につなげることが、尊敬する先輩への何よりの恩返しになる。(滋賀県甲賀市/中村文香)

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