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妄想は卒業!未勝利の平本穏 “しわい”戦いと向き合う

賞金ランキング100位からの逆襲。サードQT突破に失敗し、現時点で来季のツアー出場資格を持たない平本穏(ひらもと・やすき)が「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」の最終日を通算11アンダーの首位タイで迎えることになった。

4番、5番でバーディを奪うと、後半に入っても2つのバーディを奪って迎えた14番。グリーン奥カラーからの3打目は「ダボにしたくないという気持ちが強くてショートしてしまいました」と2mを残し、パーパットを外して今大会初のボギーをたたいた。それでも16番で再びバーディを奪い、首位タイに浮上。「この3日間でボギー1つというのが自分でも驚きです。“しわい”(広島弁でくたびれる、骨が折れる)パーパットを8回ぐらい入れています」

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10月の「ブリヂストンオープン」では3日目を3位タイで終えた後、優勝シーンを“妄想”する癖があることを明かしていたツアー未勝利の平本。しかし、この日は「妄想は卒業します。人間、欲をかいたらいいことがないんですね(笑)」と言った。同大会では結局、最終日に崩れて35位に失速。所属契約を結ぶアイディオーの井戸道彦社長からは「カッコよさを求めるな」と諭された。「あと、社長の座右の銘で『人事を尽くして天命を待つ』という言葉を聞かされて…まさに今の自分のことだなと思いました」。失敗を肝に銘じている。

最終日は同じく首位タイの小平智今平周吾と最終組でラウンドすることになった。「自分が一番年上ですけど、成績は彼らのほうが上ですから」と、同伴競技者は意識せずに謙虚にプレーする構え。

ラウンド初日には過去の失敗を振り返る中で「周りの選手と比較する悪いクセもあるんですよ。『なんであいつが勝てて自分が勝てない』とか。『自分は自分だ、他人は関係ない』と肝に銘じて自分を変えます」と話してくれていた。年下の選手のラウンドを見て悪いクセが出ずに、この3日間のようなゴルフが出来れば、最高の結果がついてくるはずだ。(高知県芸西村/本橋英治)

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2014年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント



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