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雷雲での中断、選手たちの運・不運

国内男子ツアー「日本ゴルフツアー選手権Shishido Hills」の3日目は、予報では15時ぐらいから雨となっていたが、それよりも3時間以上早い12時前から雨が降り始めた。上空に現れた2つの雲の塊が合体し、雨脚は激しくなる一方だった。そして、付近に雷雲が発生した直後に“ゴロゴロ”と雷鳴が響いた。この時点で選手たちはプレーを行っていたが、間もなくして強制的なプレー中断の長いサイレンがコース内に鳴り響いた。

この日のトップスタートは7時50分。5組目までの選手は中断の前にホールアウトし、濡れた体を拭くと早々に宿へ向かった。この日6ストローク伸ばして10位タイに食い込んだJ.チョイ(韓国)も中断で待機する必要もなく「ラッキー」とひと言残してクラブハウスを後にした。

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中断の時点で18番のグリーン上にいた池田勇太は、1メートルのパッティングを残してクラブハウスに引き返してきた。しかも、ボギーパットを残しての中断だったため表情は冴えなかった。プレー再開前に選手たちには練習の時間が与えられたが、池田の組の選手たちはなかなか外に出て来ない。再開直前、パッティンググリーンに現れた池田は、パター1本肩に担ぎ「あと、これっぽっちだよ」と両手を広げてパッティングの長さを表現。同組の矢野東に至っては、サイレンを鳴らすという段階までロッカールームで漫画を読んでくつろいでいた。

再開後、ボギーパットを沈めてクラブハウスに引き上げる池田。この18番はティショットを左に曲げて2打目を隣の1番フェアウェイに出して、3打目で林の上を越えてグリーン手前のラフまで運ぶトラブルになっていた。もしも、ティショットがフェアウェイを捕らえ2オンに成功していたら、中断に巻き込まれていなかったかもしれあい。

そして不運の人、それは18番のフェアウェイで中断となった小田孔明だった。雷での中断を何度も経験している小田だったが、マークをした際、なにげなく近くにいたボランティアのマーカーさんに「ボール拾っていいっすよね!?」と尋ねた。するとマーカーさんが「本部に確認します」と無線を使って交渉を始めた。

待つこと3分。「プロ、現場待機ということなのでお待ちください」。頭の中に“?”マークを浮かべた小田だが、指示されたとあれば待つしかないと、傘をさしてフェアウェイに立ち尽くしていた。その光景をグリーン方向まで引き上げた同組の横尾要は「あいつ、何やってんの?」と大声で小田を呼び続けた。

さらに、待つこと10分。「プロ、危険なのでボールを拾って避難してください・・・」。ギャラリーも避難を終えたころにクラブハウスに戻った小田は、疲れ切った表情で「雷で中断になって現場待機ってなんなん!」と少々ご立腹。再開前は練習をせずに「今練習して気合い入れちゃうと、最後の一打でヘマしそうだから。この5番アイアンで196ヤードを軽いフェードで打つイメージが湧いている」と、颯爽とフェアウェイに戻る小田。無事2オンに成功しパーセーブでこの日のラウンドを終え、ことなきを得た。(茨城県笠間市/本橋英治)

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2013年 日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills



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