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16歳・伊藤誠道の”オーバーパー貯金“

この春に東京・杉並学院高の2年生になった伊藤誠道。アマチュアながら昨シーズンは9月の「ANAオープン」で優勝争いを演じるなど話題の10代プレーヤーが、26日(木)に名古屋カントリー倶楽部・和合コースで開幕した「中日クラウンズ」で今季の日本ツアー初戦を迎えた。

あいにくの雨に見舞われた初日、伊藤は前半、並み居るプロ選手たちの争いに割って入っていった。出だしの1番をバーディで発進すると、その後2バーディを奪い、ノーボギーのまま3アンダーとして上位争いに顔を出した。

ところが14番で1メートルのパーパットを外してボギーとすると、続く15番(パー5)で痛恨のトリプルボギーをたたいてしまう。練習ラウンドでは第3打で得意の100ヤードのショットを残すプランを立てていたが、「その前にボギーをたたいていたこともあって…」と3番ウッドを強振し、ピンまでは残り80ヤード。強攻策はトラブルを招き、サードショットは奥のバンカーへ。続く4打目はグリーンをオーバーしてまたもバンカーに入れ、さらに5打目も”ホームラン“で再び奥のバンカーに突っ込み、6オン2パットとしてしまった。

しかし続く16番から2連続バーディを奪って、アンダーパーでフィニッシュするところあたりが、スーパーアマチュアたるゆえん。「この雨、風の中では良いプレーができた」とホッとした表情を見せてホールアウトした。

16歳が胸をなでおろした理由はもうひとつ。今シーズンは、アマチュア、プロの競技にかかわらず、オーバーパーをたたいた場合は自らに”罰金“を科している。4月から1オーバーにつき100円をペットボトルに貯金。「4日間、罰金を払わないように頑張ります!」と笑う。

2012年の最大の目標は秋の「アジアアマチュア選手権」優勝だ。昨年は5位タイに終わったが、2連覇して「マスターズ」に2年連続で出場した松山英樹の背中を追いかけている。

「今までの傾向では、春先は不調だったんですけど、今年は良い感じ」と威勢はいい。ただし難関の和合が相手ともあって、「このコースは焦ったらボギー、ケガにつながる。ミスをしたらボギーでいいと思うくらい、明日はあまり調子に乗らずに頑張ります」と淡々。なんだかもう何年もプロ選手のような落ち着いた振る舞いが、“ひょっとしたら”を期待させてくれる。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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