マキロイに憧れ中学生で買ったタイトリストのマッスルバック 砂川公佑が初のPGAツアーで26位発進
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 初日(8日)◇横浜CC(神奈川)◇7322yd(パー71)◇晴れ
1番ティを取り囲むギャラリーの多さ、英語でのスタートコール…日本でありながら、ここは間違いなくPGAツアーだった。初出場となる砂川公佑は「久しぶりに1番のティショットで緊張しました」と笑う。奥から6mの下りラインだったバーディパットをナイスタッチで沈める滑り出しでリズムに乗った。
5番でも下の段から上りのきついパッティングを決めきり、9番でもミドルパットを流し込んだ。「すごく調子が良かった」と振り返るパッティングは、決勝ラウンドを2打差3位と好位置で迎えた前週「ドラッグストア・コスモスカップ」で苦しんだ部分。今週は、これまでもやり取りを重ねてきたパッティングコーチの須藤大和氏に初めて帯同を依頼し、5日(月)にみっちりと修正を施した。強いグリーン傾斜で読みが浅くなり、タッチにも狂いが生じる傾向を整えてもらい、自信を取り戻して臨めている。
4週前の「シンハン ドンヘ オープン」でツアー初優勝を遂げたばかりの28歳にとって、ずっと夢見てきた舞台だった。2011年、メリーランド州コングレッショナルCC開催の「全米オープン」を22歳で制したロリー・マキロイ(北アイルランド)に衝撃を受けたことがゴルフと真剣に向き合うきっかけになった。
テレビ観戦していた当時中学生の砂川少年は、憧れが高じて父に頼み込んでマキロイと同じモデルのアイアンを購入したという。タイトリストのマッスルバック「MB 712」にトゥルーテンパーの「プロジェクトX 6.0」を組み合わせたセッティングは、もちろん超ハードスペック。「全然、飛ばなかったですよ。それでも、『これで頑張って飛ばそう』と思って、ずっと使っていました。いまでも家にあると思います」と懐かしそうに振り返る。
同学年で常に世代の先頭を走り、昨季からPGAツアーでプレーする金谷拓実との同組も大いに力をくれる。最終18番も2打目を深いガードバンカーにこぼしながら、ナイスパーセーブで締めくくった。「今週は(グリーン周りで)拾っていかないと、すぐにオーバーパーを打っちゃうと思うので、しぶとく、粘り強く行くしかないですね」と笑顔でうなずく。刺激的な舞台だからこそ、必死に耐え忍ぶ時間にも充実感があふれた。(横浜市保土ヶ谷区/亀山泰宏)