アーニー・エルスはコリン・モンゴメリー、ビジェイ・シン、そして決勝でガルシアまで下し、圧倒的な強さで「シスコ世界マッチプレー選手権」4度目（94年、95年、96年、2002年）の優勝を獲得した。今季世界中で5勝目を挙げたエルスは、この優勝で再び欧州PGAツアーの賞金ランキングの1位に返り咲いた。

アーニー・エルス
「ウェントワースは第2の故郷みたいな場所だから勝てて嬉しいね。幼い頃から見ていたトーナメントに何度も優勝できるのは本当に光栄です。」

「何度も優勝」の言葉だが、8参戦で4勝とは「何度」というレベルを卓越しているように思われる。これでエルスはこの大会で5勝という最多優勝記録保持者セベ・バレステロスとエルスの子どもの頃からのヒーローであるゲイリー・プレーヤーにあと一歩の位置まで近づいた。

モンティ相手に6＆5で勝った初戦、もしストロークプレーだった場合、午前の18ホールでエルスは（60）を出していた。ビジェイ相手の36ホールも一度もリードを奪われることなく勝利。ガルシア相手の決勝では、最初の12ホールまでは5アップと大きなリードを奪っていた。最終的に32ホール目にして1アップとリードが減ってしまったものの、なんとか逃げ切ることができた。これで、同大会の過去8参戦におけるエルスの勝敗は15勝4敗となった。