4Hを残して暫定首位になったアイルランドのシェーン・ローリー

シェーン・ローリーがオークモントで開催されている「全米オープン」の最終日を2打差の単独首位で迎えることとなったが、まだ彼には日曜の朝に第3ラウンドの上がり4ホールが残されている。

木曜の豪雨により、大会は大幅な遅れが生じ、大会運営サイドを悩ませてきたが、日曜は好天の予報が出ており、最終ラウンドは予定通り終了する見通しとなった。

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雨により、桁外れに難度の高いペンシルベニアの名門コースの地表が柔らかくなったことで、大会前は優勝スコアがオーバーパーになると予想されていたが、ローリーは通算5アンダーで大会4日目を迎えることとなった。

土曜の朝に第2ラウンドを「70」で終えたアイルランドのローリーは、疲労の影を見せることなく第3ラウンドのスタートを迎え、14番までを5バーディ、2ボギーで回り、5ホールを残す米国のアンドリュー・ランドリーに2打差をつけることに成功した。

ランドリーの1打後方には、ランドリーの同胞であり同組でプレーするダスティン・ジョンソンがつけており、更にその1打後方には、ローリーと同組でプレーするスペインのセルヒオ・ガルシア、そして16番ホールでプレー中にサスペンデッドとなったイングランドのリー・ウェストウッドがつけている。

第3ラウンドに「66」の好スコアを叩き出した南アフリカのブランデン・グレースが通算1アンダーに浮上、さらに1打差に米国のスコット・ピアシー、2打差には世界ナンバーワンのジェイソン・デイがつけている。

上位7名は日曜にメジャー初制覇を懸けてプレーすることになるが、ガルシア、グレース、ジョンソン、そしてウェストウッドは僅差でメジャー制覇を逃した経験を持っている。

ジョンソンがランドリーに1打差の首位でスタートした第3ラウンドは、一時、4人が首位に並ぶ場面もあったが、めまぐるしい展開となった午後遅い時間のラウンドを経て、この日をトップで終えたのはローリーだった。

「僕らは皆、このコースが瞬時に牙を剥くってことを知っているんだ」とローリー。

「残り22ホールで2打差の首位。まだ先のことを考えるのはやめておこう」。

「ダスティンやジェイソンら、世界最高のゴルファーが僕の背中を追っているんだ。セルヒオも今日はいいプレーをしていた。今週、これまでやってきたことをやり続けなければならないんだ。明日をとても楽しみにしているよ」。

「こここそ、正に僕の来たかった場所なんだ。過去6ヶ月間、この順位につけるべく、自分を厳しく律してきたんだ。そして今、僕はここにいる。この場にいる間はエンジョイすることも大事だね」。

2番でボギーを叩くも、7番で7mのバーディパットを沈めるなど、4番からの4ホールで3つのバーディを奪取。通算4アンダーとして首位に立った。

その後、彼が8番でボギーを叩き、同じ頃、ランドリーが大きく曲がるバーディパットをねじ込んだことで、首位の座は入れ替わるが、ローリーが9番でバーディを奪って首位に並ぶと、今度はランドリーが9番でボギーを叩いて後退した。

すると、ローリーは12番（パー5）の3打目をピンそば60cmにつけ、多少の余裕を作り出した。

1番でバーディを奪ったジョンソンは、3番でダブルボギーを叩きながらも、続く4番でバウンスバック。その後は6番と10番でボギーを叩いて後退した。

ウェストウッドは残り3ホールの第3ラウンドを1アンダーにまとめているが、ジェットコースターにように出入りの激しいゴルフで、2番でチップインバーディ、そして5番で残り130ヤードをカップインするイーグルを奪った。さらに2つのバーディを奪ったほか、ボギーを4つ叩いている。

ガルシアは第3ラウンドを2バーディ、2ボギー。13ホールを終えたピアシーは第3ラウンドを2オーバーでプレーした。

グレースは最終ホールで4.5mのバーディパットを沈めるなど、6バーディ、2ボギーのラウンドでアンダーパーグループに浮上した。