「長期政権」を予感させるダスティン・ジョンソンの対応力
「レース・トゥ・ドバイ」首位のフリートウッドがリードを拡大
ヨーロピアンツアーの「レース・トゥ・ドバイ」で目下首位を走るイングランドのトミー・フリートウッドが、メキシコシティで開催された「WGCメキシコ選手権」で2位に入ったことで、後続との差を広げることに成功した。
チャプルテペクGCにて、ダスティン・ジョンソンに1打差で敗れたフリートウッドは、98万4271ポイントを獲得した。「アブダビHSBC選手権」を制したことで、すでに11月16~19日にジュメイラゴルフエステーツで開催される「DPワールドツアー選手権」の出場枠を確保した26歳のフリートウッドは、シーズン序盤からの好調をメキシコシティでも維持し、今季の獲得ポイントを155万987ポイントまで伸ばした。
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通算12アンダーの3位タイにはスペインのホン・ラームとイングランドのロス・フィッシャーが入り、首位と3打差の5位タイには、首位で最終日を迎えながらも、「72」とスコアを伸ばせなかったジャスティン・トーマス、そしてこのところ目覚ましい活躍を見せるベルギーのトーマス・ピータースが入った。
首位と2打差から最終日をスタートし、チャージが期待されたロリー・マキロイ(北アイルランド)とフィル・ミケルソンは、優勝争いに絡むことなく、ともに最終日を「71」とし、通算10アンダーの7位タイで大会を終えた。
フィッシャーとラームはそれぞれ46万8117ポイントを獲得し、フィッシャーは132位から4位へ特段のジャンプアップを果たし、ツアー初戦だったラームはいきなり7位にランクインした。
「ライダーカップ」で一大センセーションを巻き起こしたピータースは、29万4339ポイントの獲得で148位から一気に16位まで順位を上げ、「レース・トゥ・ドバイ」を3度制しているマキロイは19万9366ポイントの獲得で、42位から17位までランキングを上げた。
10位に入ったイングランドのティレル・ハットンは15万6353ポイントの獲得で28位から14位にランクアップ。12位タイに入ったパラグアイのファブリシオ・サノッティとスペインのセルヒオ・ガルシアは12万3622ポイントを分け合い、ともにランキングのトップ60に出場権が与えられるシーズン最終戦行きのチケットを早々と手にした。大会前から「レース・トゥ・ドバイ」で2位につけていたサノッティは総合ポイントを58万5312ポイントとしてその座を維持し、一方ガルシアは53万3847ポイントとしてランキングを5位から3位に上げた。
昨季の「DPワールドツアー選手権」王者であるマシュー・フィッツパトリック(イングランド)は16位で大会を終え、9万9016ポイントを獲得して50位から31位に上昇。20位タイに入ったイングランドのアンディ・サリバンとイタリアのフランチェスコ・モリナリはそれぞれ8万6026ポイントを獲得し、サリバンは153位から98人抜きの55位へのジャンプアップを果たし、ツアー初戦だったモリナリは68位にランクインした。
南アフリカで開催された「ツワネオープン」では、最終日に怒濤のスタートを切って後続を突き放したディーン・バーメスター(南アフリカ)が3打差で勝利し、ヨーロピアンツアー初優勝を飾った。この優勝で19万55ポイントを獲得した27歳のバームスターは、「レース・トゥ・ドバイ」で26位から11位にランクアップし、「DPワールドツアー選手権」初出場を射程圏に収めた。