ティレル・ハットンが聖地で「62」 首位に浮上して最終日へ
2016年 アルフレッド・ダンヒル リンクス選手権
期間:10/06〜10/09
「これまでで最高のラウンド」 ツアー未勝利のハットンが首位奪首
「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」は、土曜にセントアンドリュースでコースレコードに並ぶ「62」をマークしたティレル・ハットンが3打差の首位で最終日を迎える展開となった。
3日目にオールドコースを回ったイングランドのハットンは、10バーディ、ノーボギーのゴルフで一躍首位の座を奪った。
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同じくイングランド出身で2日目首位のロス・フィッシャーはカーヌスティを「69」でラウンドし、通算14アンダーの2位につけている。
さらに1打後方にはスウェーデンのヨアキム・ラガーグレンと南アフリカのリチャード・スターンがつけており、通算12アンダーにはマルティン・カイマーとフロリアン・フリッシュのドイツ人コンビがつけている。
首位のフィッシャーから4打差で3日目をスタートしたハットンは出だし6ホールで4つスコアを伸ばし、一躍優勝争いに名乗りを挙げた。さらに8番と9番で連続バーディを奪い、前半を「30」として単独首位に立った。
12番でバーディを奪ったフィッシャーが一時は再び首位に並ぶも、ハットンは10番で短いバーディパットを決め、後続を突き放した。その後3ホールを危なげなくパーとしたハットンは、パー5の14番で2打目をピンそば2.4メートルへつけ、タップインで難なくバーディを奪った。
24歳のハットンは17番でモンスター級の長距離パットを沈めてバーディを奪うと、最終ホールでも短いバーディパットを沈めて通算17アンダーまでスコアを伸ばした。
欧州ツアー初優勝を狙うハットンは、「これは間違いなくこれまでで最高のラウンド。実際、二桁アンダーは初めてのことだからとても嬉しいね」と土曜のラウンドを振り返り喜びの表情を浮かべた。
「今日もパットがすごく良かった。これが大きかったね。幾つか良い感じのバーディパットを決め、良いパーパットも沈めて勢いに乗ることができた。それで波に乗れたし、締め括り方にも満足しているよ」。
「もちろん優勝したいよ。明日はベストを尽くす。今年は安定した一年だったので、これで最後に優勝することができたら最高だね」。
2番と6番でバーディを奪い、3番でボギーを叩いたフィッシャーは前半を「35」として後半へ折り返した。12番で1.2メートルのバーディパットを沈めた35歳のフィッシャーは、続く13番でもバーディを奪った。フィッシャーは15番で6メートルのバーディパットを決め、単独首位の座を奪い返すも、16番でボギーを叩き、結局通算14アンダーで最終日を迎えることとなった。
「それなりのラウンドだった。ここではどんなスコアが出るかやってみるまで分からないからね。僕らは皆、カー“ナスティ”ではなく、カー“ナイス”ティになることを願ってラウンドするんだ。結果オーライだね」。
「今日はここでプレーするのに最高の日だった。このコースでこのコンディションは最高だったね。本当に穏やかなコンディションだった。風も殆どなかったしね。これが他の選手がやったときより簡単だったのか難しかったのか分からないけど」。
「パー5で使う番手の話は聞いていたけど、僕らにとっては長くタフなホールが幾らか簡単になったみたいだったね。とは言え、トリッキーだったよ。とても硬く、とてもタフだったけれど、全体的には満足の行くラウンドだったね。幾つかショボいショットはあったけど」。
「幾つか決め損なったパットはあったけれど、全体的見れば文句は言えないね。良いコンディションだったし、3日続けて60台のアンダーパーなんだから、とても満足しているよ」。
通算11アンダーにはカーヌスティを9バーディ、4ボギーでラウンドした地元スコットランドのマーク・ウォーレンがつけている。