マスターズ覇者ウィレットが1打差5位 川村昌弘は49位発進
2016年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/01〜09/04 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)
アルプス決戦のリーダーボードは大勢ひしめく接戦に
初日を終え、上位が団子状態となった「オメガヨーロピアンマスターズ」のトップには、ポール・ピーターソン、グレゴリー・アブレ、ダニエル・ブルックス、そしてマイク・ロレンソベラがつけた。
11日前の「D+Dレアルチェコマスターズ」でヨーロピアンツアー初優勝を果たし、今大会で早くも2勝目を狙う米国のピーターソンは、初日のクランスシュルシエレGCを6アンダーの「64」でラウンドした。
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ヨーロピアンツアー初優勝を狙う元チャレンジツアーナンバーワン、ロレンソベラは、上がり6ホールで4バーディを奪い、2009年の「マドリッドマスターズ」以来となる自己ベストスコアでピーターソンに並んだ。
ロレンソベラと同じくフランス出身でツアー3勝のアブレは、2008年以来優勝からは遠ざかっているものの、この日は出だしのボギーを挽回し、首位の2人に並ぶ「64」をマークした。
2014年の「マデイラアイランドオープン」以来の優勝を狙うイングランドのブルックスは、14番と15番で連続イーグルを奪って躍進し、優勝争いに名乗りを上げた。
首位から1打差の5アンダーには、ディフェンディングチャンピオンのダニー・ウィレットを含む9選手がつけている。
10番からスタートしたピーターソンは、出だしでバーディを奪うと、11番ではこの日唯一のボギーを叩くも、14番から3連続バーディを奪った。その後、18番でもバーディを奪ったピーターソンは、7番と9番でもバーディを奪い、リーダーボードのトップへと躍り出た。
「良いスタートが切れて良い心持ちがするね」とピーターソン。「グリーンでの読みが冴えていたし、たえずインプレーに留めることができた。ウェッジの好調が持続しているのでとても満足しているよ」。
フロントナインでは5番でのバーディ1つに留まったロレンソベラだったが、後半で火が着き、10番、13番、14番、15番、そして17番とバーディを奪ってノーボギーのラウンドを完遂した。
「自分が好調なのは分かっていたけれど、今日は安定感があったね」とロレンソベラ。「上がり3ホールを1アンダーでまとめることができた。今日は一日中ショットの精度が高かったので、それが嬉しいね」。
「レース・トゥ・ドバイのポイントが必要だから、できる限りのプレーをするよ」。
1番でボギーを叩いたアブレは、6番を皮切りに3連続バーディを奪うと、10番、12番、14番、そして18番でバーディを奪った。
「我が家に赤ん坊が誕生したので、ここ数週間は家に帰っていたんだ。ここで復帰して、タフなコンディションのなか良いプレーができて嬉しいよ」とアブレ。「5番からはショットさえ良ければ多くのチャンスがあるのは知っていたからね。実際その通りプレーできるかどうかは別問題だけど」。
「幾つかチャンスにつけながらも決まらなかったパットがあった。8番では6メートルのパットが入った良いバーディがあったけどね」。
ブルックスは前述の2イーグルの他は、4バーディ、2ボギーでラウンドして「64」をマークした。
「どちらのホール(14番と15番)もいい感じにプレーできたね」とブルックス。「一つ目は、良いティショットのあと、8番アイアンで1メートル以内につけ、次は7番アイアンで同じく1メートル以内につけたんだ」。
「序盤は幾つかグリーンを外したホールがあったけれど、チッピングが良かった。ラウンドの中盤では幾つか良いパットが決まってバーディを奪うことができた。ぐっすり眠って明日もこの調子で行ければ良いね」。
633ヤードの9番で2打目をピン側3メートルにつけ、見事イーグルで初日を締め括ったウィレット。この他は4バーディ、1ボギーとして首位から1打差の5位タイ発進となった。
イーグルはこの日第2集団につけた選手のトレンドとなったようで、リチャード・グリーンとマーカス・フレイザーの豪州コンビとイングランドのジェームス・モリソンも「65」をマークしたラウンドのなかでイーグルを奪った。
中国のリー・ハオトン、デンマークのヨアキム・B・ハンセン、フランスのジュリアン・ケン、そしてイングランドのアンドリュー・ジョンストンも首位から1打差のグループにつけている。
絶景の7番でイーグルを奪ってギャラリーを沸かせたスイスのアマチュアのマティアス・エッゲンベルガーは初日を「66」でラウンドし、イタリアのニノ・ベルタシオ、豪州のアンドリュー・ドッド、フィンランドのミッコ・イロネン、イングランドのアンソニー・ウォール、カラム・シンクウィン、グレーム・ストーム、スティーブ・ウェブスター、そして南アフリカのリチャード・スターンらと並ぶ首位から2打差の14位タイにつけた。