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2016年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/01〜09/04 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)

オメガヨーロピアンマスターズの知っておくべきアラカルト

ヨーロピアンツアーきっての絶景で知られる「オメガヨーロピアンマスターズ」が、70回連続してクランスシュルシエレで開催される。ここに、世界で最もあがめられる大会の内幕をお知らせしよう。

2015年大会を振り返る

1年前は、イングランドのダニー・ウィレットが同胞のマシュー・フィッツパトリックティレル・ハットンを退けて「オメガヨーロピアンマスターズ」を制覇した。

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ヨーロピアンツアー3勝目を挙げたウィレットにとって、通算17アンダーで終えたこの日は忘れ難き一日となった。シェフィールド出身のウィレットは、スイスの山々に囲まれたコースの折り返しで首位に立つと、ノーボギーの「65」をマークし、フィッツパトリックに1打差をつけて優勝を飾ったのである。3位には通算15アンダーでハットンが入った。

2016年大会のフィールド

注目は何と言っても「マスターズ」王者であり、タイトル防衛を目指すウィレットだ。28歳の彼は、目下「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走っており、世界ゴルフランキングでは11位にランクインしている。既に2016年シーズンのヨーロピアンツアーで2勝を挙げているウィレットは、1978年の偉大なる故セベ・バレステロス以来となる大会連覇を目指すことになる。また、ウィレットは2月の「オメガドバイデザートクラシック」を制しているため、ここで優勝すれば今季は“オメガダブル”を達成することになる。

クランモンタナにはウィレットの同胞であり、1999年に「オメガヨーロピアンマスターズ」を制したリー・ウェストウッド、2016年の「BMW PGA選手権」王者であるクリス・ウッド、そして昨年この大会で2位に入った後、「ノルデアマスターズ」でツアー2勝目を挙げたマシュー・フィッツパトリックらも集結する。

一方、米国のブライソン・デシャンボーは大会初出場を果たす。2015年の「全米アマチュア選手権」王者であるデシャンボーは、プロ転向後の翌週に開催された「RBCヘリテージ」で4位に入るなど、始まったばかりのキャリアで輝かしいスタートを切った。22歳のデシャンボーは、難関のオークモントで開催された6月の「全米オープン」では15位に入り、今一度その才能の片鱗を見せた。

過去、「オメガヨーロピアンマスターズ」に26回出場しているスペインの人気選手、ミゲル・アンヘル・ヒメネスも2010年以来となるこの大会での優勝を目指して出場するほか、2011年の「全英オープン」王者であるダレン・クラークも、過去6度のトップ10入りを記録している相性の良い大会で17度目の出場を果たすことになる。

コース

海抜約1500メートルに佇み、美しい山々に囲まれたスイスのクランスシュルシエレGCは、ヨーロピアンツアーのゴルファーとファンの両方に、最も壮大な景観を提供するコースである。

「オメガヨーロピアンマスターズ」がこの美しいアルプスを臨むコースで開催されるのは、今回で70回目となり、冠スポンサーであるオメガとの現行の契約が5年間延長されたことにより、2022年まで開催されることが決まっている。

冬期は深い雪に覆われ、スキーのメッカとして有名なクランスシュルシエレだが、夏場は世界最高峰の選手たちに最高のコンディションを供する場となり、頂に雪を纏ったスイスアルプスの背景がすばらしい大会を演出する。

先週のデンマークでは、ヒンメルランドの丘が印象的だったが、この大会ではパー3の13番の景観に注目して欲しい。背景の美しさは言うまでもないが、こちらもグリーン回りは円形劇場の様相を呈しており、ファンたちは逐一そこで展開するドラマを目の当たりにすることになる。

トリビア

ダニー・ウィレットは2015年に制した「オメガヨーロピアンマスターズ」のタイトル防衛に臨むことになる。もし、彼が連覇に成功すれば、1977年から78年にかけて大会史上初めて連覇を果たしたセベ・バレステロス以来の快挙となる。また、彼は2016年の「オメガドバイデザートクラシック」を制しており、今季の“オメガダブル”も狙っている。

・「マスターズ」王者のウィレットがこの大会で連覇を果たすと、2011年から2012年にかけて「BMW PGA選手権」を連覇したルーク・ドナルド以来となるヨーロピアンツアーの同一大会で連覇を果たしたイングランド人選手となる。

・2010年、ミゲル・アンヘル・ヒメネスは22度目の出場で「オメガヨーロピアンマスターズ」初優勝を飾った。これは、当時、大会初優勝を遂げるまでに要した出場回数としてヨーロピアンツアー記録となった。その後、ヒメネスは2014年に27度目の出場で初めて「スペインオープン」を制し、自身の記録を更新した。

・1972年の初年度以来、これまで17選手がヨーロピアンツアー公式最少スコアの「60」をマークしているが、1992年の「ヨーロピアンマスターズ」を制したジェイミー・スペンスはここでその記録を達成した。第3ラウンドを終えて首位に立ったコリン・モンゴメリーから10打差で最終日をスタートしたスペンスは、最終日を12アンダーで回り、72ホール終了時点でアンダース・フォースバンドと並ぶ首位タイに立つと、プレーオフ2ホール目で優勝を遂げたのである。これはヨーロピアンツアー史上、最終ラウンドにおける最大差からの逆転勝利となった。その後、1999年の「全英オープン」でポール・ローリーがタイ記録を達成している。

・1992年のスペンスを含め、ヨーロピアンツアーの大会で最終日に「60」をマークして優勝した選手はこれまで3人。イアン・ウーズナム(1990年の「トラスモンテカルロオープン」)とラファ・カブレラベロー(2009年の「オーストリアゴルフオープン」)が残りの2人である。

・「オメガヨーロピアンマスターズ」の開催コースであるクランスシュルシエレは、1972年以来、毎年欠かすことなくヨーロピアンツアーの大会を開催してきた唯一のコースである。2016年大会は、ツアー初年度である1972年から数えて第45回大会となる。なお、この大会は1939年から一貫してこのコースで開催されている。

・今回でこの大会は70回連続してクランスシュルシエレで開催されることになる。同一大会の開催回数でこのスイスのコースを凌ぐのはオーガスタナショナル(「マスターズ」を80回開催)のみである。

・「オメガヨーロピアンマスターズ」は欧州で開催されるヨーロピアンツアーの大会で唯一の共催大会である。同大会は2009年よりアジアンツアーのスケジュールに組み込まれている。

・2008年の「オメガヨーロピアンマスターズ」でマッズ・バイブ-ハストラップが達成したアルバトロスは、ヨーロピアンツアー初年度の1972年以来、この大会で5つ目のアルバトロスだった。これはヨーロピアンツアーにおける同一大会でのアルバトロス数として、「全英オープン」と並ぶ最多記録である。

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