マスターズ王者ウィレットが首位浮上 前半「29」から失速も…
2016年 BMW PGA選手権
期間:05/26〜05/29 場所:ウェントワースC(イングランド)
終盤に失速もウィレットが首位タイに浮上
「マスターズ」王者のダニー・ウィレットが浮き沈みのあるラウンドながら、ウェントワースでの「BMW PGA選手権」2日目に「68」をマークし、スコット・ヘンドとY.E.ヤンに並ぶ首位タイに浮上した。
オーガスタでメジャー初優勝を遂げて以来のイングランドでのラウンドとなった大会初日をノーボギーの「66」でラウンドしたウィレットは、この日の前半も勢いそのままに、3番からの7ホールで6バーディを奪うなど、9ホールの大会記録となる「29」をマークして後半へと折り返した。
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この時点で通算13アンダーとして5打差の暫定首位に立った世界9位のウィレットだったが、10番で今週初ボギーを叩くと、15番からは3連続ボギーを記録し、最終ホールをなんとかバーディとして後半を「39」とした。
2日間を「134」の通算10アンダーで回った28歳のウィレットは、その後、初日首位タイのヘンドとヤンに並ばれ、南アフリカのジャコ・バンジルが1打差の4位で首位グループを追う展開となった。
ウィッレットの組は後半に入ると、スロープレーのため時間を計測され始め、17番ではウィレットのサングラスがラフにあった彼のボールの上へ落下しそうになったが、罰打は免れた。これが原因でボールが動いていたら、彼は1打のペナルティが課せられるところだった。
「一日の大半はすばらしいプレーをしたのだけど、終盤へ来て、幾つかダフり気味のショットを打ってしまった」とウィレット。「17番から18番にかけてゆっくりと歩き、自分の考えをまとめていたのだけど、最後は立て続けにすばらしいショットを打つことができたので、後味もさっぱりしたね」。
「あのまま粗末な締め括りになっていたかもしれなかったけれど、最後にバーディを奪って、精神的なタフさを見せられたのが良かったよ」。
「バックナインは自分の望む形にはならなかったけれど、それでも通算10アンダーだからね。一日の初めにこのスコアを提示されていたなら受け入れていたはずさ」。
同組のイ・スミンとビクトル・デュビッソンと共に時間を計測されたことについてウィレットは、「強風が吹いて、幾つかタイトなピンポジションがあったりすると、ヤーデージを二重に確認するのは難しくなるからね」と述べた。
「ここは風が渦を巻くように吹き始めると難しくなるからね。できるだけ時間をかけて残りの数字を二重にチェックしたいし、それに納得した上でショットを打ちたいからね」。
「少し打ち急いでしまい、風を読み誤ったショットも幾つかあったけれど、悪いショットは誰のせいにするわけにもいかないからね」。
ヘンドは18番で6.5メートルのイーグルパットを沈め、この日のスコアを「69」とし、一方、2009年の「全米プロゴルフ選手権」で、史上初めてメジャーの最終日にタイガー・ウッズを逆転して優勝したヤンは、2日目を1イーグル、4バーディ、3ボギーでラウンドした。
「今日は一日中、クラブの芯に当てるのに苦しんだけれど、そのなかでもベストを尽くしたよ」とヘンド。彼は今年3月にタイでヨーロピアンツアー2勝目を挙げている。「18番では、ティショットが少し流れてあそこへ行き、2打目の6番アイアンは少しダフってしまい、思うようなショットが打てなかったんだ」。
「あれは6番アイアンと7番アイアンの中間の距離で、6番で行ったら少し厚めに入ってしまったんだ。それでも、良い感じにグリーンに乗り、速いラインだというのは分かっていたから、ラインに乗せるようにして当てたらそのまま入ってくれたんだ」。
「終盤の何ホールかでもがいていたのを考えると、とても良い結果だったと思うし、週末へ向け、ポジティブなスピンをかけることができたね」。