ウーストハイゼンが2季振りのツアー通算8勝目 川村昌弘は15位
2016年 ISPS HANDA パースインターナショナル
期間:02/25〜02/28 場所:レイクカリーニャップCC(オーストラリア)
パースインターナショナルはウーストハイゼンが主導権を握り最終日へ
「ISPS HANDAパースインターナショナル」は、3日目の良好なコンディションの中でスコアを伸ばしたルイ・ウーストハイゼンが3打差の首位で最終日を迎える展開となった。
金曜にみごと「64」をマークした南アフリカ出身のウーストハイゼンは、この日もレイクカリーニャップで同様の好スコアを叩き出すかに見えた。
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バックナインに入り、一時は5打差の首位に立ったウーストハイゼンは金曜のラウンドを再現する勢いを見せていたが、40ホールにわたりノーボギーを継続していた彼は終盤に2つのボギーを叩き、この日のスコアを「67」として後続の選手たちに付け入る隙を見せる格好となった。
通算12アンダーの2位タイには米国のピーター・ユーラインとフランスのロマン・ワッテルがつけており、さらに1打差で豪州のジェイソン・スクライブナーがつけている。
世界21位のウーストハイゼンは、5シーズン連続して勝利を挙げていた記録が途切れ未勝利に終わった2015年を経て、2年振りの欧州ツアー制覇を目指している。
「誰もが僕の勝利を予想しているだろうけれど、まだまだ先は長いからね」とウーストハイゼン。「まだ多くのショットを打たなければならないからね。特にこのゴルフコースでは、最初の5ホールを3、4アンダーで回って全てを変えることができるから」。
「明日は良いゴルフ、ソリッドなゴルフをする必要があるし、今日みたいに多くのバーディチャンスを作り出すこと以外に僕のできることはないんだよ」
「これまでの2ラウンドはソリッドなプレーができていた。ドライバーが冴えていたんだ。今日はティショットがそこまで良くなかったけれど、アイアンショットがとても良かったね。パターも好調だね。グリーンを良く読めていると思うし、良いストロークができているよ」
「明日が楽しみだね」
2日目首位のユーラインが築いた1打差のリードは、ウーストハイゼンが6番で9メートルのバーディパットを沈めたことにより雲散霧消し、逆に7番でイーグルパットをねじ込んだウーストハイゼンが一気に2打差の首位に立つ展開となった。
しかし、そのリードも長続きはせず、ユーラインは7番でバンカーからの寄せワンでバーディを奪うと、8番ではティショットをピンそば1メートルにつけてバーディを奪い、ウーストハイゼンに追いついた。
その後、2010年の「全英オープン」王者であるウーストハイゼンは、9番でみごとな2打目からバーディを奪ったのに対し、ユーラインがティショットをしくじった12番でトリプルボギーを叩いたことにより一気に差が広がった。
ウーストハイゼンは14番ではグリーン奥からみごとなアプローチでバーディを奪取すると、続く15番でもバーディを奪って通算17アンダーとしたが、ユーラインもこの2ホールでバーディを奪い、ウーストハイゼンがパットをミスした16番とティショットの判断を見誤った17番で連続ボギーを叩いたことにより、両者の差は再び2打差となった。
しかし、ユーラインは18番でボギーを叩き、この日のスコアを「71」として、通算12アンダーでワッテルと並んだ。
2番から4連続バーディを奪うなど、ワッテルは3日目をノーボギーの「65」でラウンドした。一方、4位につけるスクライブナーは14番でイーグルを奪ったほか、2つのバーディを奪い、最終ホールでこの日唯一のボギーを叩いた。
地元パース出身のブレット・ラムフォードは、13番を終えた時点ではこの日のスコアを4オーバーとするも、14番でバンカーショットをカップにねじ込むなど、2ホール連続でイーグルを奪い、通算10アンダーで最終日を迎えることとなった。ラムフォードの1打差の6位タイには、マーカス・フレイザー、ミッコ・コルホネン、リチャード・T・リー、アレクサンダー・レビ、そしてマーダン・ママットがつけている。