川村昌弘は9位で決勝へ ホルマンが首位キープ
2016年 メイバンク選手権マレーシア
期間:02/18〜02/21 場所:ロイヤルセランゴールGC(マレーシア)
野心を秘めたホルマンがマレーシアで首位発進
第1回「メイバンク選手権マレーシア」は初日を終え、単独首位に立ったネイサン・ホルマンが、1打差の2位タイで続くダニー・ウィレットが昨季遂げた躍進の再現を目標に掲げた。
豪州出身のホルマンは、ロイヤルセランゴールGCにてこの日早い段階で「64」の7アンダーをクラブハウスターゲットに据えると、その後はこのスコアを上回る選手が現れず、イングランドのウィレットとトミー・フリートウッド、米国のピーター・ユーライン、フランスのアレクサンダー・レビ、スペインのホルヘ・カンピージョ、そしてフィリピンのアンジェロ・キューが2位タイの大集団を形成して24歳のホルマンにプレッシャーをかける展開となった。
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ホルマンは欧州ツアー16回目の出場となった12月の「オーストラリアPGA選手権」を制覇したほか、デザートスイングでは2度のトップ40入りを果たしており、ここマレーシアでもシーズン序盤の好調振りを発揮する格好となった。
前述のゴールドコーストでの優勝により、公式世界ゴルフランキングを318位から171位に押し上げたホルマン。彼は近年著しい躍進を遂げたウィレットの足跡を辿ることを目標としている。
28歳のウィレットは、2015年1月の時点では世界ランキングで104位につけていたが、以降、直近の「オメガドバイデザートクラシック」制覇を含め、欧州ツアーで3勝を挙げ、13位にまでランキングを上げている。
「僕の当面の大望は世界のトップ100入りを果たすこと。そして数年以内にはトップ50入りを果たしたいと考えているんだ」とホルマン。
10番からスタートしたホルマンは出だしでバーディを奪うと、12番から3連続バーディを奪い、前半を「32」として後半へ折り返した。その後、3番と5番でもバーディを奪ったホルマンは、最終9番で6メートルのバーディパットをねじ込んで首位に躍り出た。
「正直なところ、とにかく良いプレーができただけのことなんだ」とホルマン。「全てにおいて上手くいったし、数週間前から自分のゴルフは正しい方向に向かっていると言っていただけに、良いスコアが出せて良かったね」。
「恐らく、多くの選手にとってこのコースは初めてだと思う。とてもトリッキーで短いコースだから、ティからしっかり狙いを定めないといけないのだけど、その後はウェッジとパターを手にすることができれば好スコアが出せるんだ」。
「僕には合っているね。見た目も気に入ったし、それは今日の僕のスコアにも表れていると思うから、残りの3日間が楽しみだね」。
前半を1アンダーの「34」としたウィレットは、折り返してから本領を発揮し、13番でチップインイーグルを決めると、14番から2連続バーディを奪い、最終ホールでも長いバーディパットを沈めた。
ユーラインは初めの7ホールを1イーグル、4バーディとしたことで、一躍首位に立つかに見えたが、その後の11ホールをイーブンパーでプレー。一方、レビは11番、13番、15番、そして16番と後半にバーディを固め取りするも、最終ホールをボギーとして首位タイから陥落した。
フリートウッドはノーボギーの「66」で初日をラウンドし、同スコアのキューとカンピージョはそれぞれボギーを1つに抑えている。
5アンダーのグループには、ツアー7勝のトンチャイ・ジェイディー、リチャード・ブランド、マーカス・フレイザー、川村昌弘、キム・キョンテ、イ・スミン、プロム・ミーサワット、そしてミゲル・タブエナがつけている。