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やる気全開のウィレット

ゲーリー・プレーヤーCCでの全力プレーを誓うダニー・ウィレットは、2年連続で「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制し、完璧なシーズンの滑り出しを決めることを狙っている。

昨年、この大会を4打差で制したイングランド出身のウィレットは、「レース・トゥ・ドバイ」でトップに立つと、昨季3度目の欧州王者に輝いたロリー・マキロイに抜かれる夏場までその座を堅持した。

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結局、昨季はマキロイによる「DPワールドツアー選手権」での優勝がそのまま2人の差となったわけだが、マキロイとウィレットはわずか1,613ポイント差でその最終戦を迎えたのである。

28歳のウィレットにとってシーズン初戦での優勝が欧州ナンバー2の座を手にする上で大きな弾みとなったとあって、昨年サンシティで採った戦略を変える必要はないと思っている。

「もし勝ちたいのなら、ここではゴルフコースと勝負をしなくてはならないんだ」とウィレット。「平凡な結果で満足するならば、手堅くプレーして息を抜くこともできるけれど、僕らはまた同じ戦略で良い結果を手にするようトライすることになると思うよ」。

「このコースは真っ直ぐ飛ばす人におあつらえ向きだね。ドライバーがしっかり打てれば9番アイアンでグリーンを狙いに行けるんだ。その方が、風が渦巻く中で小さいグリーンを狙うには、6番や7番アイアンよりも簡単にコントロールできるからね」

「だから正しい時にティから攻撃的に行って、そこから積み上げて行こうと思うんだ」

「状況によってドライバーか3番アイアンかというホールがいくつかあって、そうなると100ヤードの違いが出るからね。ウェッジでグリーンを狙うのと5番アイアンで狙うのとでは大きな差があるから、ここは一丁男らしくいって、より良いバーディチャンスが狙える攻め方をしようと(キャディと)話し合っていたんだ」

「(昨年は)他の選手がアイアンでティショットを打っていたところで僕らがドライバーを手にしたホールがいくつかあったんだ。ただ、これにはドライバーが良く打てないと大叩きをしてしまうという欠点があるけれど、フィールドには30人しかいないし、過去の優勝スコアを鑑みると、いくつか良いスコアでまとめないといけないからね」

「ディフェンディングチャンピオンとしてその土地へ帰って来られるのはいつだって楽しいものだよ。素敵な思い出が甦るからね」

「僕にとっては2016年シーズンの初戦だし、また良い1年にすべく、スタートダッシュを決めたいね」

「(昨シーズンは)ここが素敵なシーズンの始まりだったね。ここでの勝ち方で自分の能力やゴルフに自信が持てるようになったし、これまで行ったことのない場所へ行くことができたんだ。例えばシーズンを通して『レース・トゥ・ドバイ』のてっぺんで競い合ったり、世界中のトーナメントで戦ったりしてね。全てはここでの勝利から始まったんだ」

ウィレットの輝かしい2015年シーズンは、彼を世界ランキング83位から20位へと押し上げたわけだが、2016年は地平の先に「ライダーカップ」とオリンピックが控えているとあって、更に盛りだくさんの1年となることだろう。

また、同ランキングで50位以内につけていることにより、彼はメジャーと世界ゴルフ選手権の出場権を手にしており、昨季は「オメガヨーロピアンマスターズ」でも優勝を遂げているウィレットは、昨季6位タイに入った「全英オープン」での更なる躍進を狙っている。

「WGCとメジャーでプレーするのは僕の目標だし、今年はその中でトップ5入りを2度、トップ10入りも1度果たしているから、全部で8つある大きな大会のいくつかでは良いプレーができたんだ」とウィレット。「来年はもう少し良い成績を残せるよう頑張るよ。というのも、結局のところ、僕らはあの場で競い合いたいわけだからね」

これらの大望はウィレットの行く先に、世界を股に掛けた忙殺的なスケジュールが待っていることを意味するわけだが、今年は彼の妻ニコールさんが出産を予定しており、ダレン・クラーク率いる「ライダーカップ」欧州代表チーム入りへ向けたポイントを稼がなければならないこともあって、引き続き欧州ツアーに焦点を絞ることになる。

「ダレンと話したのだけど、彼は僕がヨーロッパで良いプレーをして『ライダーカップ』の代表チーム入りを果たすことを望んでいるんだ」とウィレット。「それにニック(ニコールの愛称)は妊娠しているので、そんなにあちこち動き回りたくないんだよ」。

「だから来年はヨーロッパでのプレーに集中し、何勝かしたいし、もっと優勝争いをすることに慣れておきたいね。自分が優勝候補の一人として大会へ臨む上でのプレッシャーと、どう対峙して折り合いをつけるか見てみたいんだ。そうなれば、物事へのアプローチや、色んな状況でどう対処するかが変わってくるからね」

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